インデックスファンドとは

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最近、投資信託に挑戦し資産形成を行っている人が増加しています。その投資信託には大きく2種類に分けることができます。1つ目は「インデックス(パッシブ)ファンド」で、2つ目は「アクティブファンド」です。今回は初心者中心に人気のインデックスファンドを軸に、それぞれの特徴をご説明していきます。今後の投資信託選びの1つの参考にしていただければと思います。

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インデックス(パッシブ)ファンドとは

インデックスファンド
インデックスは指数、ファンドとは投資信託のことです。株式であれば株価指数をベンチマークとし、そのベンチマークに連動した運用を目指す投資信託を指します。パッシブファンドと呼ばれることもあります。ファンドの運用対象はベンチマークとなる株価指数とほぼ同一銘柄群で構成され、その比率も指数への影響度に応じた割合となります。構成銘柄が多い場合は出来るだけ少ない銘柄数で、ベンチマークと同じパフォーマンスを上げられるようなモデルを組んで運用する場合もあります。

インデックスファンドはベンチマークが5%上昇すると、自分の資産もほぼ5%上昇することになります。基本的にはベンチマークである指数は上昇と下降を繰り返しながらも長期的に見れば徐々に上昇すると期待されているため、資産が増える仕組みとなっています。

下記は米国株式の有名なS&P500指数です。多少の振れ幅はありますが、順調に成長をし続けています。未来のことは誰も分かりませんが、過去の実績からは今後の成長を期待させるチャートだと思います。

S&P500チャート

アクティブファンド
株式であれば株価指数より高い結果を目指してファンドマネージャーが指揮して運用する投資信託を指します。

インデックスファンドとアクティブファンド どちらがおススメ?

インデックスファンドとアクティブファンドのどちらがいいか一概に決めることはできません。ただ最近の傾向として、特に初心者を中心に「インデックスファンド」が人気です。これは、書籍やYouTube等でインデックスファンドをおすすめする発信が増えたためでもあります。

〇初心者中心に人気な理由
①手数料が安い
人気な1番の理由は、アクティブファンドと比較して運用手数料が安いことです。アクティブファンドは、プロの投資家(ファンドマネージャー)がベンチマークを上回るよう市場や会社の調査・分析を行う為、インデックスファンドと比較するとコストが掛かります。

運用手数料で良く比較されるものに、ランニングコストである信託報酬があります。この信託報酬率はインデックスファンドで年0.1%~0.3%程で、アクティブファンドは年1%~2%程です。この年1.5%程のコスト分を運用実績で埋めることが難しいと言われています。実際にインデックスファンドよりも成績の良いアクティブファンドは、比較年数によりますが10%~30%程しかないと言われています。

勿論、株式投資やファンドの運用に精通している人ならば、成績の良いアクティブファンドを見分け、市場平均より大きなリターンを得られる可能性があります。

※インデックスファンドの信託報酬率は、NISA制度の出現による価格競争の激化によって、ここ数年で大幅に引き下がりました。やや古いファンドではもう少し高めの年0.5%程になります。
※信託報酬は手数料の全てではありませんが、手数料に占める割合が高いこととその他の手数料は毎年異なり比較が難しい為に良く比較されます。

②ファンドが分かりやすい

1.ファンド数が少ない
初心者の方はどのファンドを選んで良いか悩んでしまうかと思います。人気の楽天証券では、インデックスファンドが240本程で、アクティブファンドは2300本程選ぶことが可能です。使用される指数の数はある程度決まっているため、次々と新製品が出ることもありません。

2.過去からリターンをある程度予測出来る
日本における投資信託の歴史は浅く、過去のリターンを確認してもせいぜい10年ほどが多いです。しかしベンチマークとしている指数は歴史が長いことが多いので、インデックスファンドの場合は今後のリスクやリターンを予測出来ます。

アクティブファンドの場合は理念は素晴らしいですが、結果が伴わないことも多いです。また新製品も次々と投入されますが、ある程度ファンドが運用され実績を見極める必要が出てくるため初心者にま向いていません。
アクティブファンドは短期・中期(半年から3年程)であれば高いパフォーマンスを出す商品もありますが、5年以上保つことの出来るものはほぼありません。つまり、乗り換えることが前提となります。初心者は基本的に長期戦で戦うことを推奨されていますのでここでも合致しません。

3.リターンの安定性
インデックスファンドは日々のベンチマークの変動にファンドの値動きを合わせるよう、運用されます。そのため、良くも悪くもベンチマークと同じ様な平均的なリターンを得ることになります。一方でアクティブファンドは、高い成果を目指しファンドマネージャーが独自に銘柄選定含め運用します。その運用結果は、インデックスファンドと比較しリターンの振れ幅が多く、精神的にリスクのとれる中級者以上向けとも言えます。

インデックスファンドはノーベル賞を結集させた運用手法!?

突然ですが皆さんは、下記の言葉をご存じでしょうか?

「すべての卵を1つのかごに入れてはいけない!
これは全ての卵を1つの籠に入れると、籠を落とした時に全て割れてしまうことの例えで、分散投資の大切さを説明した有名な投資の格言です。

この格言を基に、2つのノーベル経済学賞が誕生しました。
「ポートフォリオ選択理論」
リスクを抑えながら一定のリターンを得るためには、多数の銘柄や複数の資産に分散することが有効と示した理論です。
「資産価格の実証研究」
資本資産価格モデル(CAPM)を提唱しました。闇雲に分散投資するよりも企業価値と比べて株価が割安な銘柄等を考慮した上で、マーケット・ポートフォリオの時価総額通りに資産を保有することが高い投資効果を狙えることを示した理論です。
この研究を発表した学者は、投資に掛かるコスト(低コスト)の重要性についても説いた人物です。

※マーケットポートフォリオ:世の中に存在するすべての資産(株式や債券)からなるポートフォリオ(資産構成)のこと。

インデックスファンドは低コストで分散投資が可能で、各銘柄の時価総額を考慮して誰もが簡単に高い投資効果を得られるように開発された運用手法です。個々の相場を読むことは難しいですが、市場全体としては成長して行くだろうと期待されているわけです。

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まとめ

インデックスは指数、ファンドとは投資信託のことです。インデックスファンドは、株式であれば株価指数をベンチマークとし、そのベンチマークに連動した運用を目指す投資信託です。低コストで分散投資が可能であるとともに、時価総額(マーケット・ポートフォリオに近づけるため)をベンチマークとし連動させることで誰もが簡単に高い投資効果を得られるよう開発された運用手法です。

これらを参考に、ご自身に合ったファンドを見つけて下さい。

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