JIS&Tは、日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー株式会社の略であり、確定拠出年金の記録関連業務を行う会社です。iDeCoを行っている方なら聞き覚えのある会社かと思います。今回は、運用時の毎月の手数料について確認する方法をご紹介します。
JIS&Tサイト 毎月の手数料の確認方法
毎月の手数料は「手数料」として直接的に記載がない為、自分で計算する必要があります。
複数の商品を購入している場合は、配分金額や清算金額を合算し毎月掛金額から差し引いてください。
「拠出情報照会」
①JIS&Tのサイトに訪れ、左のタブで拠出情報照会を選択します。
②毎月の掛金額から合計の配分金額を差し引きます。
→10,000円(毎月の掛金額)-9,569円(合計の配分金額)=431円

「取引履歴照会」
①JIS&Tのサイトに訪れ、左のタブで取引履歴照会を選択します。
②毎月の掛金額から合計の清算金額を差し引きます。(毎月の掛け金は、拠出情報照会で確認可能です。)
→10,000円(毎月の掛金額)-9,569円(合計の清算金額)=431円

iDeCo(iDeCo)と似たような制度の積立NISAとの違いの1つに、手数料体系があります。iDeCoにはいわゆる口座管理手数料(※)が毎月掛かります。口座管理手数料は2021年6月現在で、業界最安は171円/月となり、ネット証券が中心に並んでいる状態です。特に注意すべきなのが、条件付で手数料が下がる証券会社の場合で、しっかりと自分の毎月の手数料を確認しないと思わぬ金額を払っているかもしれません。

左は私の実際の掛け金です。毎月の1万円×25か月を支払っていますが、手数料を12,350円も支払っています。まさに、条件を満たした気になっていた訳です。
※口座管理手数料
口座管理手数料は、国民年金基金連合会へ105円、事務委託先金融機関に66円の合計171円を毎月支払います。ただし掛金の拠出がない場合は、事務委託先金融機関に66円のみ支払うことになります。これ以上の手数料が掛かる場合は、運営管理機関への手数料が発生しています。
お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、口座管理手数料で下げるお得な支払い方法があります。iDeCoでは、支払い方法を年払いか月払いに設定することが可能です。国民年金基金連合会への手数料は掛金の拠出がある場合のみに発生しますので、年払いでは105円、月払いでは1,260円の年間手数料が発生します。年払いの方が1,155円分、お得になる訳です。ただし、全体として必ずしも年払いが得になる訳ではありません。下記で、年払いと月払いのそれぞれおススメの場合を説明します。
・年払いの方が良い方
運用商品が元本保証型(定期預金等)の場合は、口座管理手数料が安くなるメリットが活きますので年払いの方がおススメです。
・月払いの方が良い方
運用商品が株式や債券等の価格が変動する場合は、月払いの方がおススメです。毎月・定額で買い付ける方法をドル・コスト均等法と呼び、優秀な分散投資を行えるためです。もし、年払いのまとまった資金を一括で買い付けた場合、直後に大暴落があった際に大幅に元本を割り込む可能性があります。
勿論、月払いで支払っている場合でも大暴落があれば元本を割り込む可能性がありますが、落ち幅を緩やかにすることが出来るという意味でおススメになります。