今週の米国市場はとても好調で、NASDAQ100指数は先週から続いて7日連続の最高値更新をしました。
重要な経済ニュースとしてもFOMCや雇用統計の発表などとても注目する点が多かった印象です。
今週の相場が始まる前に、先週の値動きの確認をしていきましょう。
【レバナス】11月1日~5日投資状況
今週の結果
レバナス基準価格とトータルリターン

3日は祝日だったため、基準価格の発表はありませんでした。
9月からの暴落前の高値は39,000円以下でしたので、伸びの凄さが分かるかと思います。
NASDAQ100とその他の指数の値動き

冒頭に述べた通り、米国市場はとても堅調でした。
NASDAQ100の成長は目が張るものがあります。


NASDAQ100指数の1カ月と半年の値動きもご確認下さい。
週足チャート

週足RSIは、NASDAQ100もS&P500も今年の中でも高い値となっています。
週足RSIは今年1年間で1度も50を切ってません。
MACDはようやくとゴールデンクロスを完成させました。
日足チャート

先週に引き続きパーフェクトな動きをしています。
金曜日の上髭が長いことだけ少しきになります。雇用統計は早い時間に発表があったため、引けにかけて押し戻された形になります。
日足RSIは、どちらも今年最高を記録しています。
関連チャート

VXNは若干上昇し20台に突入しました。ボラティリティが高くなると市場は見ています。全体としてはまだ低水準です。
国債利回りは低下しました。パウエル議長の利上げを急がないとの発言を受け、低下したと考えられます。今月末からはテーパリングが開始されるため、悪材料が出尽くしたと市場は捉えて債券が買い戻され、結果利回り低下に繋がった訳です。
FOMC・経済指標
11月3日(水)
FRBの決定は事前の市場予想と概ね合致しており、安心感より株高に繋がったとされる。パウエル議長がネガティブサプライズをするとは思えませんけどね。
FOMCの発表後、株価は上昇しNASDAQ100の16,000ポイント越えと、レバナスの基準価格40,000円越えのW過去最高を迎えました。
今回のFOMCでは「テーパリング」「利上げ」「インフレ」の3つが大きな焦点となった。
FOMCの要約と経済指標
・テーパリング
2020年の3月よりゼロ金利と量的緩和を開始。2020年6月より米国債を800億ドル/月と住宅ローン担保証券を400億ドル/月の合計1200億ドル/月のペースで購入し、量的緩和を続けている。新型コロナウイルス禍からの景気回復と物価上昇が急激に進む中、緊急政策の正常化に踏み切るためテーパリングの開始発表があった。
具体的には国債の100億ドル/月と住宅ローン担保証券の50億ドル/月ずつの購入額減額を11月より行い、2022年の6月に購入額「0」を目指す。
経済状況によっては減額ペースを増減させるとこと、FRBの保有資産は現行維持を当面維持することも合わせて発表しハト派よりの姿勢を見せた。
ちなみに減額率はリーマンショック時のほぼ2倍の速度で行う予定で、思った以上にインフレが進み、いつでも利上げが出来る状態にしたいFRBの思惑が見て取れる。
・ゼロ金利
ゼロ金利政策は当面維持することを発表。
ゼロ金利解除の判断基準
①完全雇用
②インフレ率2%
大きく上記の2つがあり、②は達成どころか加熱している。そのため、テーパリングを急いだ形となった。金融市場では2022年末までに2回の利上げを織り込んでいる。①の完全雇用とは時代によって基準は変化すると具体的数値を示さなかったが、FRBが2022年末までに3.8%の失業率を目標としているため、市場ではこの数値が目安として捉えている。金曜日に発表された雇用統計の結果は、雇用者数と失業率ともにとても良い結果となった。失業率は4.6%だった。
・インフレ
高インフレ状態が予想以上に長期化していることを認めつつも、いずれ物価上昇率は2%の目標水準に低下すると従来通りの見解を示した。現在足元では、CPIで5%超、コアCPIで4%に達している。


金曜日発表のあった雇用統計。


今後の見通し
過去のテーパリング時を振り返ることで2021年~2022年の方向性が見いだせるかもしれません。

前回テーパリングの発表からテーパリング開始まで金利上昇がみられ、株式のボラティリティ(振れ幅)が上昇した。テーパリング開始とともに悪材料出尽くしにより金利は低下しました。今回は発表の同月からテーパリングを開始ししたことで金利が低下しました。さすがパウエル議長というべきで、もしかしたら今後のスタンダードになるかもしれません。
今月末から来年の6月までが、黄色の網掛部分だと思って下さい。堅調に推移しています。
注意すべきは、その後の利上げ前でしょう。利上げのタイミングと9月が重なると大きな調整を迎える可能性があります。
本格的に金融相場から業績相場へ移行していきます。


利上げ後は、あまり恐れる必要はないかと思います。2005年の利上げ時のS&P500指数の株価ですが、順調に上昇しています。ただし、この表では分かりにくいですが、金融相場のような下支えがなくなった場合、10%~20%程の下落が頻繁に起きるようになります。ちなみに、今年は10%を超える下落は3月の下落の1度だけで、5月と9月の下落は7%台の下落でした。レバナスはその倍の暴落となりますのでしっかりと握り締める心の準備が必要ですね。

一旦復習です。株価は下記のような式で表されます。このためEPSが重要となります。
株価=PER×EPS
業績相場で重要なのは、EPS(1株当たり)の利益です。今後も順調に伸びる予測となっています。このままいけば問題はありません。
前回の利上げ時の2014年の時も、2015年と2016年の予想は2014年比で10%ずつ上昇予定でしたが、結果は下振れました。このような際に大きく下落する可能性はあります。
直近の予測。

11月はアノマリー的にかなり強い月です。
11月、12月、1月と通例はとても強い月なので楽しみですね。
それでは皆さん、レバナス握りしめて爆っていきましょう!