本日は久々に米3指数が揃って下落しました。
原因はあの「テスラ」です。ここ1.2週間の暴騰は素晴らしかったですので残念です。テスラの場合は、CEOの発言に左右されることが多く、今回は自身の持ち株の売却問題が嫌気された結果です。
ペイパル(NASDAQ100の組み入れ比率約2.5%)も2桁の下落し、消費者物価指数の結果控えも原因とされています。
前日結果
レバナス基準価格とトータルリターン

NASDAQ100とその他の指数の値動き

寄り付きこそ高い値でしたが、そこから一気に下がりました。
右の図を見ていただくと、どの指数も重なる程似たような動きをしています。

左はNASDAQ100とテスラの比較です。大暴落と言っても良いでしょう。
1日で12%以上の下落です。
また下がり始めたタイミングも全く同じです。
テスラはNASDAQ100の組み入れで第4位の4.5%を占めます。
NASDAQ100とS&P500のセクター別ランキング

NASDAQは真っ青ですね。
チャート分析
NASDAQ100 S&P500 比較チャート

昨日から1日で、様変わりしました。
RSIは78から一気に70を切り、MACDもデッドグロスしかけています。
前回高値の15,700付近又は表示させている25日移動平均線までは落ちる可能性があります。
一種のアノマリー!?
今年のNASDAQ100は月の真ん中で弱くなる傾向があると言われています。
直近の高値(そっから下がる)、底、レンジ等

おおよそ15日前後に数字を振りました。
どうでしょう?
また1年の動きを見ると次のようなことも分かります。
①結果的にですが、チャンネルの上が抜けられず下がっている。
②RSIの78は1年通しても異常に高い。また70を下回ると下落する。
③小さい下落は、25日移動平均線で反転している。
➃大きい下落は、トレンドラインで反転している。
関連チャート

VXN(VIX含め)をRSI等を使用している人を見たことがないですが、法則性が読み取れる気がします。
そもそもVXNは通常、40程で普通の年の最大数と言われています。今年1番の下落は2月から3月時の下落なので合ってます。ちなみにリセッション時は80まで行きます。
2番目、3番目の下落は30前後で、危険水域と言われる値で合ってます。
RSIでは大きい下落は70前後、小さい下落(7月や8月等)は60前後まで上がっていることが分かります。本日、VXNのRSIは60前後です。これまでの法則に従うと、25日移動平均線位までの下落はあるかと思います。
経済指標

ほとんど予想通りですが、前月比で増加しておりインフレの加速が懸念される。
生産者が出荷した製品や原材料などの販売価格の変動を調査・算出した経済指標のこと。
「卸売物価指数」として公表されたり、英語表記「Producer Price Index」の頭文字を取り「PPI」と呼ばれることもある。生産者物価指数は、全調査対象の物価動向を示した「総合指数」のほか、構成要素のうち季節要因の変動が激しいエネルギー価格と食品価格を除いた「コアPPI」を用いることが多い。世界各国で発表され、各国(地域)のインフレ動向を測る重要な経済指標として、消費者物価指数(CPI)とともにマーケットでも注目される。米国では労働省が国内製造業者の約1万品目の販売価格を毎月調査・公表しており、インフレ率の判断材料に用いられる。インフレが進む際に、消費者物価指数(CPI)よりも早く反応する先行指標として知られており、PPIが急上昇した場合にはインフレが迫っていると判断される。
レバナス情報
朝日新聞社出版のAEARにてレバナスの特集がありました。以下、抜粋の要約。
レバナス民
平均年収程度のサラリーマンが入金力と唱えつつ積み立てる人たち。
S&P500が米国株投資の定番で、欲張りさんたちがレバナスを買い向かっているとのこと。
逓減リスクが大きく、金融庁からレバッジ商品の注意喚起が今年6月に出されるとともに、積立NISAの対象も外されている商品だと説明されていました。
初心者が手を出しているケースも多く、内容を理解しているのか疑問が残るとのことです。

長期運用でレバレッジものが良くないと言われる1つの要因が逓減が起きることです。
上記はレバナスの目論見書に記載があります。
逓減とは、株価が上昇と下落を繰り返している間に、基準価格が原指標と比較して押し下げられる現象を指します。
例:100円→90円→100円と原指数の株価が推移した場合


上記は有名な商品を4つ並べました。
皆さんが1番に目を向けるのはどこでしょうか?
・リターン
リターンはレバナスが圧倒的で、半年、1年、3年の全てで1番です。
ここで注目すべき点は、一番右の原指標の商品と比較し2倍になっているかどうかだと思います。
半年と1年では2倍になっていません。これが逓減です。つまりレバナスはボラティリティが原指数の2倍あるのに(リスクが2倍あるという意味)、リターンが2倍になっていないので効率が悪いと考えられる訳です。
・シャープレシオ
リスクとリターンの両方を考慮し、効率の良さを表します。
リターンの水準が同じであれば、リスクが小さいほどシャープレシオは大きくなります。
取ったリスクが同程度であれば、リターンが大きいほどシャープレシオは大きくなります。
通常、シャープレシオは5年以上(長期という意味)で見て「1」以上なら良いファンドとされています。
上記のファンドは全て設定来5年経過していないので、1年と3年で比較して下さい。
必ずしもレバナスが良いとは言えません。
皆さんは効率とリターン、どちらを選択しますか?
逓減リスクは承知の上で、圧倒的リターンを求めレバナス握りしめて爆っていきましょう!