今週は一貫して下落し続けた週となった。現在マーケットで注目されているのは「オミクロン株」と利上げ時期の2つです。
「オミクロン株」
先週末から話題で持ちきりのコロナウイルスの変異株であるオミクロン株。出現時は様々な憶測から株価は大きく下落しました。現在のところ、既存のワクチンでも重症化がある程度防げると言われるようになり一旦落ち着ています。
「利上げ時期」
〇おさらい
先月頭のFOMCにてテーパリングの発表があり、内容としては段階的な量的緩和の縮小を行い2022年6月を目途に終了するというものです。状況を見つつテーパリングの速度は変更するとも発言しています。
先週FRB議長のパウエルさんが、コロナ時の対応を評価し再任しました。2020年のリセッションはわずか3月と4月の2ヵ月という短期で終了したと発表されています。
現在FRBが直面している問題はインフレです。コロナ対応として行った、量的緩和とゼロ金利政策により米国経済は正常化しつつありますが、副作用としてインフレが足元で進んでいます。
先週出現した「オミクロン株」によって、経済健全化のために株価有利な方向にテーパリングの中止や利上げ時期の後ろ倒しがあるかと投資家は期待しましたが、インフレ対応にFRBは舵を切りました。
今週、失業率と雇用統計が改善され強いデータ発表されたことにより今年最後のFOMCでは、テーパリングと利上げを急ぐ発言があるとみられています。
今週の結果
レバナス基準価格とトータルリターン

先週から続く下落によりついに大台の40,000円を割り込みました。12/3には更に大幅に下落していますので、月曜日公開の基準価格は更に落ちるでしょう。
NASDAQ100とその他の指数の値動き
・一週間

・一か月

・半年

一週間と一か月のチャートを見ると悲観的になりますが、半年まで長期で見るとしっかりと結果を出しています。やはりNASDAQが強いように見えます。ダウ平均に投資している人をあまり聞きません。
週足チャート
大きな時間足で「大局」を認識することはとても重要です。

週足でもNASDAQ100とS&P500で弱気に見えます。
RSIはまだ60を割ったところですが、NASDAQ100は分かりやすく、今年4度目の弱気局面です。
MACDもデットクロスしています。
S&P500は週足レベルでの下落は今年ほとんど見られなかったのが特徴で、RSI57はほぼ底となります。
日足チャート

〇今年の下落のおさらい
今年、NASDAQ100は3度大きな下落をしており、それぞれ2月-3月(-11%)・5月(-7.5%)・9月-10月(7.5%)となっています。

・NASDAQ100
NASDAQ100は既に直近高値より5%以上の下落で、今年1番下げた2月-3月の下落ペースで落ちています。-10%の下落となると私の信頼しているトレンドラインも割り込み15,000ポイントの大台も割ることになります。

フィボの0.618が底と読んでいますがどうでしょう。下落幅も丁度-7.5%程になります。
3月時のペースだと今週末に底を付け、15,200が底となります。
関連チャート

VXNやVIXが30を超えたのは、今年の2月-3月の下落時ぶりとなります。
利回りも大きく低下しています。債券ファンドには過去最大の資金が流入しているそうです。
経済指標
〇火曜日

既に信頼感指数は悪化しています。
米国民間研究所(コンファレンス・ボード)が毎月発表し、消費者心理をアンケートで調査し指数化した景気関連指標です。
5,000人もの消費者にたして現状や半年後の景況感についてアンケート(楽観・悲観を回答)を実施し、1985年を100としています。個人消費やGDPとの相関性が高く、対象数が多いため現状の景況感を測る上で信頼性が高い指標とされています。
※アメリカでは個人消費がGDPの約7割を占める。
〇水曜日

予想を上回る良い結果となりました。しかし、雇用統計も控えてますがオミクロン株の発生前の情報となりますので、良い結果となっても重視されない可能性があります。
ADP雇用統計は、米国の民間企業であるADP(Automatic Data Processing社)が公表する雇用統計となります。約50万社の顧客を対象に雇用者数の動向を調査したもので、毎月米雇用統計の非農業部門雇用者数が発表される2日前に公表されため、非農業部門雇用者数の前哨戦として注目されている。
〇木曜日

大きく改善し、1969年以降の低水準となった前回から大幅な増加となった。
米労働省が毎週集計し、集計期間の翌木曜日に発表しています。アメリカ国内の雇用情勢を示す経済指標で、失業者が失業保険給付を初めて申請した件数を集計しています。景気の動向に敏感に反応し、景気先行指数として、雇用統計の約2ヵ月先行すると言われています。
今夜の雇用統計によっても雰囲気がかわるかもしれません。
〇金曜日


失業率は米国の完全雇用と呼ばれる3%台に近づきつつあります。
雇用者数が前回や予想を大きく下回った結果となりました。
レバナス情報

純資産額が久々に減ってます。販売金額等のランキングも大きく下落していますが、積立の月間ランキングは3位に入っています。

このランキングの意味としては、クリスマスラリーにあやかろうとして10月までに設定したのでしょうか。
それでは皆さん、レバナス握って爆っていきましょう。