10日の米国市場は3指数揃って上昇し、週間でも大きく反発した。中でもS&P500は11月18日以来の史上最高値の更新をし、最高値更新記録を今年67回目と伸ばした。
注目された米11月消費者物価指数(CPI)で、コアCPIが市場予測と一致したことが安心感に繋がった。それに加え、バイデン大統領が直々にインフレのピークが今でピークアウトが近いことを発言しましたが、中古車や住宅の価格の伸びが予想より下回った。
前日結果
レバナス基準価格とトータルリターン

NASDAQ100とその他の指数の比較

NASDAQ100とS&P500のセクター別ランキング

チャート分析
NASDAQ100 S&P500 比較チャート

NASDAQ100はS&P500と比較すると冴えない状態です。
25日移動平均線を再度上抜けましたが、うろうろしている感じが否めないです。
既に、S&P500とダウはゴールデンクロスし25日移動平均線を完全に上抜けています。

左はダウ平均で最近調子が悪かったですが、今週に関してはNASDAQ100より良さそうな感じです。
関連チャート

VXNは随分下がりました。
米国10年国債利回りは、高インフレの指標の発表があったのに低下しました。
経済指標

今回、CPIの前年比で6.8%と1982年以来の高い伸びとなった。
消費者物価指数とは、消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標である。消費者物価指数の変化は物価変動とみなすことができ、国民の生活水準を示すため経済政策を決める上で非常に重要な指数として認識されている。調査には小売価格を用いるが、品質が一定の商品やサービスを調査している消費者物価指数の価格動向とは大きく乖離することも知られている。CPI(Consumer Price Index)と略され、価格変動の大きい食料品とエネルギーを除いたコアCPIも重要視される。
日本ではCPIから食料品を除いたものをコアCPIと呼び、食料品及びエネルギーを除いたものをコアコアCPIと呼ぶ。
※コアコアCPIの表現を使用するのは基本的に日本だけで、日本のコアコアCPIは世界のコアCPIである。

今回上昇したのは、信頼感指数が市場予想より良かったこともあるかもしれません。
消費者マインドを探る代表的な指数ですが、対象人数が少なく発表タイミングが早いことから「消費者信頼感指数」の先行指標として市場関係者から注目される。
ミシガン大学が毎月発表し、対象者300人の速報と500人の確定値が出される。
1966年を100として指数化したもので、数値が高ければ米国経済は好調とみなされる。
12月の展望
アノマリー的に12月はとても強い月であることが知られていますが、タックスロス・セリングとボーナス月(クリスマス後の余剰資金が株式に流れる)が理由とされている為、12月前半より後半が強いとされています。
含み損のある株式を売却し損失を確定させ、他の株式の利益と相殺させることで所得税などの税金の支払いを少なくする節税行為がある。毎年10月から12月前半にかけて株価を下げている銘柄(含み損がる銘柄)が更に売られることで株価下落に拍車をかけますが、売りが一巡する12月末から1月頭くらいに、見直し買いが入り株価が上昇しやすくなる。

来週のFOMCでの発言やその発言を市場がどう捉えるかは不透明ですが、下落局面があれば買い増しチャンスかもしれません。
先週の下落が私自身の買い増しルールに該当していなかったのですが、やや残念です。
それでは、レバナス握り締めて爆っていきましょう。