今週はクリスマス休暇により24日が休業で、4日間のみでした。
来週は日本市場は30日まで、NY市場は31日まであります。
◎先週からの流れ
先週(12月13日~17日)は、12月2度目の下落に見舞われた。
その要因は、大きく3つである。
①FOMCにて今後の金融政策の発表
12月15日のパウエル議長は、今までよりタカ派よりの発言や先行きの不透明感を出したことを市場は嫌気した。
②オミクロン株
新型コロナウイルスの変異株(オミクロン株)が、重症化リスクは低いものの感染力が強いことが分かった。米国では累計死者数が80万人を超え、景気悪化の懸念がされた。
③トリプルフィッチング
12月17日は トリプルフィッチングとなりボラティリティが高くなりました。
日本では、過去ヘッジファンドが売り仕掛けされていることが有名で幾度となく下落を引き起こしています。
英語表記「Triple witching」の日本語読みで、米国市場において株式先物取引、株価指数オプション取引、個別株オプション取引の3つの取引期限満了日が重なる日のこと。3月、6月、9月、12月の第三金曜日がそれにあたる。特別清算指数(SQ)算出に伴い取引量が増加することから株式相場に波乱が起こりやすい日と言われており、「ウィッチ(魔女)」の名が付いている。
更にストックオプションの取引最終日が重なる日をクアドルプル・ウィッチングという。
SQとは
Special Quotationの略でSQ(エスキュー)と呼び、特別清算指数のことである。株価指数の先物取引やオプション取引の最終決済を行うために算出される指数(価格)です。
先物取引やオプション取引は取引期間が決まっており、その期間内に決済されてない分が、決算最終日にSQの値で強制決済されることになる。
◎今週から年末にかけて
来週はついに今年最後の週となります。アノマリー的に12月はとても強い月であることが知られていますが、タックスロス・セリングとボーナス月(クリスマス後の余剰資金が株式に流れる)が理由とされている為、最終週にとても期待しています。
含み損のある株式を売却し損失を確定させ、他の株式の利益と相殺させることで所得税などの税金の支払いを少なくする節税行為がある。毎年10月から12月前半にかけて株価を下げている銘柄(含み損がる銘柄)が更に売られることで株価下落に拍車をかけますが、売りが一巡する12月末から1月頭くらいに、見直し買いが入り株価が上昇しやすくなる。
トリプルフィッチング の次の週は上昇する確率が高く、クリスマスラリーもあり力強く上昇しました。特にS&P500は4,725の史上最高値を更新し、年末までに更なる更新が期待されています。
NASDAQ100も年末が気持ち良く年が越せるように、上昇を期待しましょう。
今週の結果
レバナス基準価格とトータルリターン

週頭は先週の下落を引きずったものの後半は素晴らしい上昇を見せた。
来週は基準価格の更新を視野に伸びて欲しい。
NASDAQ100とその他の指数の値動き
・一週間

・一か月

・半年

・年初来

今年は、S&P500が大健闘しNASDAQ100とほぼ同じリターンを出しています。
ダウ平均もそこそこ出ていますが、ここ半年は調子が悪い様子です。
後一週間で各指数がどこまで伸ばせるかが楽しみですね。
週足チャート
大きな時間足で「大局」を認識することはとても重要です。

NASDAQ100は26週移動平均線やRSI55の通常で反発しました。今年の主要な下落は全て、26週移動平均線と週足RSI55付近で反発しています。
MACDはまだ弱気です。長期的にはダイバージェンスしている状態です。
※ダイバージェンス:株価が上昇中なのにMACDの値が下落している逆行現象のこと。トレンドの弱まりを示唆している。
日足チャート

NASDAQ100とS&P500ととても良く似たチャートでした。月曜日は下髭の長い陰線を出し、そこから赤三兵でとんとん拍子に25日移動平均線を上抜けました。NASDAQ100はMACDでのゴールデンクロスがもう一息ですが、S&P500は、既にゴールデンクロスしています。
ここ一か月はとてもボラティリティが大きくなっています。振り落とされないようにしましょう。
私自身はもう少し押す展開を考えていましたが、NASDAQ100の力強さを再確認出来ました。
下記の通り、今年は100日移動平均線で反発することがなかった。

ここ数日は、大きいニュース等は出ていないので上昇する可能性が高いと思います。


NASDAQ100はWボトムを形成中で、ネックラインとなる16,400~16,450程を上抜けることが出来ればかなり面白い展開です。
上値の切り下げが切りなりましたが、最終日に抜けて一安心です。
関連チャート

VXNも平常時の20切りまでもう少しです。
金利は、1.5%を超えるかどうかが一つの焦点です。
原油はジリジリと上昇しています。エネルギー関連は他のガソリンや天然ガスも上昇しています。
円安方向に進んでいます。12月頭に私がドル転した際は、113円でしたので凄い勢いです。
経済指標
・水曜日

全米不動産協会が、中古住宅の販売件数を所有権の移転が完了した段階のものを集計し、毎月発表する指標。季節ごとのの調整をかけた上で年率換算される。
販売成立時点を集計する新築住宅販売と比較し1~2カ月の差がある。米国では中古住宅の市場規模が新築住宅と比較しはるかに大きいことから、新築住宅販売件数よりも市場の注目度は高い。
住宅の購入に伴って家具・家電などの耐久消費財が購入されることが多く、個人消費への波及効果が大きく、景気動向の先行指標として注目される。
米国民間研究所(コンファレンス・ボード)が毎月発表し、消費者心理をアンケートで調査し指数化した景気関連指標です。
5,000人もの消費者にたして現状や半年後の景況感についてアンケート(楽観・悲観を回答)を実施し、1985年を100としています。個人消費やGDPとの相関性が高く、対象数が多いため現状の景況感を測る上で信頼性が高い指標とされています。
※アメリカでは個人消費がGDPの約7割を占める。
・木曜日

個人支出とは、耐久財(自動車・家電)、非耐久財(食品・衣類等)、サービス(旅行・外食)の3分類からなり、個人の消費に関して調査したもの。個人支出が多くなると収入も増え雇用も良好であることが多いとされる。
名目個人消費支出をPECデフレーターで割ることで実質個人消費支出を算出する。一般的に重要視するCPIは消費者調査であるのに対し企業調査によるもので、調査対象が広くことも特徴。GDP構成比率の約7割が個人消費が占める米国では重要な指標。
新規失業保険申請件数は一時より増えていますが、景気が悪く解雇になっているわけではなく、インフレで賃金アップしている企業への転職を考えて一旦会社を辞めている人が多いとも言われています。
米労働省が毎週集計し、集計期間の翌木曜日に発表しています。アメリカ国内の雇用情勢を示す経済指標で、失業者が失業保険給付を初めて申請した件数を集計しています。景気の動向に敏感に反応し、景気先行指数として、雇用統計の約2ヵ月先行すると言われています。
前回があまり良い結果でなかったので、今回は改善が見られた。
耐久財(3年以上耐えられる物、自動車・航空機・パソコン・家電・家具)の企業での受注状況を表した経済指標で、設備投資が進むと上昇し景気向上と判断される。
今回、あまり良くなかった経済指標。
米国内で1カ月に販売された新築住宅の件数を、米商務省が毎月下旬に公表する。景気動向の先行指標とされる米住宅関連指標の1つで、住宅の購入に伴って家具・家電などの耐久消費財が購入されることが多く、個人消費への波及効果が大きいため、景気動向の先行指標として市場関係者から注目されている。統計のタイミングの早さから、中古住宅販売件数より先行性が高い。
ここ数回は改善傾向である。
消費者マインドを探る代表的な指数ですが、対象人数が少なく発表タイミングが早いことから「消費者信頼感指数」の先行指標として市場関係者から注目される。
ミシガン大学が毎月発表し、対象者300人の速報と500人の確定値が出される。
1966年を100として指数化したもので、数値が高ければ米国経済は好調とみなされる。
レバナス情報

純資産は大台の2,000億円が見えてきました。

あまり気にしていませんでしたが、レバナスがSBI証券の3年トータルリターンランキングで1位となっていました。丁度良い期間を切り抜いたか分かりませんが、2位以下を圧倒しています。

それでは皆さん、レバナス握り締めて爆っていきましょう!