【レバナス】投資状況(週次/2022-1-18~1-21)~週間下落約8% 一気に調整局面入りした記憶に残る一週間~

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1/17からの週は、特にコロナショック以降に投資を始めた人の記憶に残る一週間となっただろう。投資の著名人も「こんなに長い短縮週間(休場があり4日間)は初めてだ」と発言している程です。
NY市場は17日(月)の休場からスタートしましたが、4日続落となりNASDAQ100では週間下落率が約8%と大幅下落となりました。私自身は投資を始めて7.5%程が今まで最大下落率ですのでびっくりしています。また昨年11月に付けた最高値から10%以上の下落となり調整局面入りしました。
テクニカル的には200日移動平均線を3指数で下抜けたことが大きいですし、外的要因として週末には少し落ち着いた金利ですが一時1.9%とコロナショック以前の高水準を付けたことが大きいです。企業決算も良いことを織り込んでいるため、悪い決算が出ると一気に売りたたかれました。
一般的に最も重要なS&P500も年初の最高値から8%超の下落で、これが10%を超えると更なる下落に拍車をかける可能性があります。
今週は大きな経済ニュースはありませんでしたが、金利の急上昇と企業決算の悪化、来週にFOMCがあることに加え21日の金曜日がマイナーSQだったこともボラティリティが高める要因となりました。

NASDAQ100に話を戻すと、21日の終値は14,420ポイントで目先は14,000ポイントがサポートと考えられます。ただここは突破される可能性が高いですし、突破されると13,000台に大きなサポートがないため、12,950ポイント(高値から22%下落)も覚悟が必要だと思います。12,200ポイントに大きなサポートがありますが、26%超の下落となり過去と比較すると流石に下落しすぎと考えます。勿論、コロナショック以降の株価調整と将来言われる可能性は・・・考えたくありませんがありますね。

今後の流れ

大型株と小型株 グロース株とバリュー株

左:大型株 中:中・小型株 右:大型/中・小型株

上記チャートを確認すると大型株より中・小型株の方が弱い形だと分かります。金利上昇局面では先に中・小型株が下落し、大型株が後を追うことが多いです。
右は大型株を中・小型株で割ったもので、上に行くと大型株優位で下に行くと中・小型株が優位となります。

左:グロース株 中:バリュー株 右:グロース株/バリュー株

最近は、ハイテク終了でバリュー株にシフトしたと言われますが本当です。左はグロース株ですが下落し、中のバリュー株は上昇していることが視覚的判断出来ます。 右はグロース株をバリュー株で割ったもので、上に行くとグロース株優位で下に行くとバリュー株が優位となります。

ただし、過去を振り返るとバリュー株がグロース株に対して優位な時期はとても短く、長期保有であればバリュー株がアウトパフォームしてきました。

FOMCの動向

現在最も株価にとって重要なのはFOMCの動向です。次いで金利で、その次に重要な経済指標でしょう。
右の表は、2022年1月現在の金融政策予測です。3回ないし4回の利上げとQTが予測されています。1回の上昇率は、0.25%を想定しています。
最初の利上げ前とQT前は、株価が暴落することが過去のデータから分かります。現在は、3月に行われると予想されている利上げに向けてNASDAQ100は「調整局面」を迎えています。
1月末にもFOMCがありますが、株価が予想以上に下落していることも鑑みパウエル議長の手腕が問われます。右のシナリオの様な市場が織り込み済みの内容や最近の経済指標の悪化から金融引き締めを緩める発言すれば短期的には株価は上昇する可能性があるものの3月までの中期で考えると下落基調です。
また逆にネガティブサプライズで、一回の利上げで0.5%を上昇させる等と発言したり抽象度の高い発言を並べ見通し不透明の状況になった場合は、一層の下落に拍車をかける可能性もあります。
11月は米国の中間選挙があり、直前のFOMCでは何も出来ないと言われている。

※調整局面=高値から10%以上の下落

2022年 4回利上げのシナリオ予想
2022年 3回利上げのシナリオ予想
FOMC

FOMCは米国の中央銀行であるFRB(米連邦準備制度理事会)が行う、米国の金融政策を決定する会合のこと。Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)の略で、年8回開催され景況判断と政策金利(FF金利)の上げ下げ等の方針が発表される。
景況判断・政策金利の上げ下げは株価に与える影響が大きく、発表される内容と市場予想と乖離がある場合は特に悪影響を及ぼす可能性が高くなる。

Wilshire(ウィルシャー)5000は、VTI(全米)に近いインデックス

前回のテーパリング→利上げ→QT時の流れです。
利上げ開始時とQT開始後に大きく下落していることが分かる。QTは過去にこの1回しか行われたことがなくサンプル数が少ないことは否めないが、これを例にすると今回の金融引き締めの速度が異常なことも分かる。
・テーパリング 前回10カ月かけたものが、今回は5カ月。
・利上げ    テーパリング終了後、1年以上経ってから開始が今回はテーパリング終了と同時。
・QT      利上げ開始してから2年後が、利上げと同年末までに開始予定。

2016年付近のNASDAQ100チャート

前回利上げ開始付近のNASDAQ100チャート。

2019年付近のNASDAQ100チャート

チャイナショックとも重なり前回QT時は、23%超の下落となった。

今週の結果

レバナス基準価格とトータルリターン

今週は酷かったです。21日の基準価格はレバナスの最高値である43,151円から20.5%減となっています。

18日の基準価格が-1円になっているのはコストが引かれたため。

休場や休日後の基準価格

基準価格には、信託報酬などのコストが既に差し引かれた形となります。そのため、前営業日が休場だった場合に、マイナスになっている場合はコストが差し引かれたと考えて下さい。

NASDAQ100とその他の指数の値動き

・一週間

・年初来

週足チャート

大きな時間足で「大局」を認識することはとても重要です。

NASDAQ100 週足

日足は悲惨ですが、週足も悲惨です。

〇移動平均線
2021年の大きな下落全てでサポートされていた26週移動平均線(オレンジ)を割り込みました。今回割り込んだのは52週移動平均線です。

〇サポートライン
昨年10月の下落時の底である14,500ポイントを下抜けました。
14,000ポイントは、昨年前半のレジスタンスラインです。
12,950ポイント(22%下落)は、昨年5月の下落時の底です。
12,200ポイント(26.5%下落)は、昨年3月の下落時の底で2020年10月頃のレジスタンスでもあります。
〇RSI
週足RSIは40.4です。週足RSI40切りも買い増し基準にしている個人投資家は多いため一旦は買いが入る可能性があります。来週のFOMC次第では、一旦ですがある程度戻す可能性もあります。RSIボリンジャーのマイナス2σも突き抜けているので急激な下落であることが分かります。
この週足RSI40.4より低かったのは、直近ではコロナショック時の一か月(4週間/4本)だけです。その前はチャイナショックとQTのあった2018年末になります。
つまり歴史的な下落だということです。

日足チャート

左:NASDAQ100 右:S&P500

〇NASDAQ100
週間を通してジェットコースターのような下げ方となりました。2021年に機能していたサポートラインを割り込んだことでトレンド変換したことが分かります。RSIも40と35に線を引いていますが、全く機能しておらず26.3まで下がりました。個人投資家の買い増し基準で多い日足RSI30切りと高値からの10%超の下落となりましたので少し買いが入るかもしれません。勿論、機関投資家に潰される可能性が高いですが。
線の引いてある14,500ポイントは昨年10月の下落時の終値での底で、21日の終値である14,420ポイントは昨年10月の下落時の底値(安値/髭)での値です。
マイナーSQだった為、出来高もかなり多く(S&P500の方が顕著)一日の最安値で引けたことも含め、チャート的には来週も相当不安にさせる形です。
FOMCまではボラティリティが高いことが予想されるので、週前半は厳しそうです。FOMCの発表内容によっては金曜日は上がる可能性もありますが、中期的には下落基調と認識していただければです。

〇S&P500
週頭には100日移動平均線を割り込むかどうかの話をしていましたが、200日移動平均線をあっけなく割り込みました。RSIも25.6は相当低い値で、コロナっショック時で一番低い日は20切りしていますが、2番目に低い水準は25前後です。

〇私の行動
私は今回の下落を受け、大きく2つの行動を取りました。
基本的にグロース株しか持ってないため、私の信頼していたNASDAQ100のサポートラインを先週割り込んだことを決め手に大きく下落すること見込み動きました。
①投資信託の売却
去年の投資開始後初めて投資信託を売却しました。勉強銘柄としていたものですが、あまり利益の出ていないもの(レバナスの方が良いと思ったもの)と元々下落時売る予定であった「金」に連動するものです。今後のレバナス購入資金にします。
②ベア型ETFの購入
あまりおススメされている人がいませんが「ベア型のETF」を購入しました。通常はブル型と言って株価に連動して基準価格が決まりますが、株価が下落した時に上昇する面白いものです。3倍のベア型であることもあり1週間たたずに15%以上の上昇をしています。
これらは短期から中期での保有を考えていて、今後通常のブル型のMACDのゴールデンクロスを確認して売却致します。早くとも3月までは保有しますが。

関連チャート

上左:VXN 上右:米国債利回り 下左:原油 下右:ドル円

「VXN」週間通して上昇。危険水域である30を突破しました。昨年の3月.4月ぶりの水準です。
「米10年国債利回り」水曜日には一時1.9%と高水準に達しました。株価暴落により安全資産である国債が買われ週後半では下っています。
「原油価格」一時2014年10月ぶりの水準に達したこともあり週後半では下落。ただ高水準であることには変わりない。 原油高はあらゆる分野に波及しますので、インフレが進行する可能性が高いから大変危険です。
「ドル円」週後半とドル安に動いている。リスクオフによってドルが売られている。長期的にはドル高と思われるが短期的にはドル安が続く公算。

中立金利

中立金利とは、経済・景気に対して緩和的でも引き締め的でもない中立的な金利を指す。
〇中立金利と実質金利の関係
・実質金利が中立金利を上回ると景気抑制
・実質金利が中立金利を下回ると景気刺激

中立金利は長期的にみると下落している。現在は2.5%が中立金利と言われ、これを超えると株価には大きなマイナス要因となる。

経済指標

・木曜日

これから業績相場に入るに場面では、失業保険申請数などの経済指標が極めて重要。ここ最近ではかなり悪化したと言える。
本日公表の重要指数は全て、経済状況が悪化していることを示している。
EIA原油在庫が市場予想より多い結果を受け、週後半に原油価格が抑えらえた側面がある。

新規失業保険申請件数

米労働省が毎週集計し、集計期間の翌木曜日に発表しています。アメリカ国内の雇用情勢を示す経済指標で、失業者が失業保険給付を初めて申請した件数を集計しています。景気の動向に敏感に反応し、景気先行指数として、雇用統計の約2ヵ月先行すると言われています。

中古住宅販売件数

全米不動産協会が、中古住宅の販売件数を所有権の移転が完了した段階のものを集計し、毎月発表する指標。季節ごとのの調整をかけた上で年率換算される。

販売成立時点を集計する新築住宅販売と比較し1~2カ月の差がある。米国では中古住宅の市場規模が新築住宅と比較しはるかに大きいことから、新築住宅販売件数よりも市場の注目度は高い。

住宅の購入に伴って家具・家電などの耐久消費財が購入されることが多く、個人消費への波及効果が大きく、景気動向の先行指標として注目される。

EIA原油在庫量

米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が発表するEIA原油在庫量は、米国企業が在庫保有している商業用原油量を週間単位で測定と公表している。在庫量の増減は、石油製品の価格に影響を与え、インフレや他の経済動向にも影響を与える可能性があり重要な指標とされる。
一般的に原油在庫量が増加した場合は需要の低迷を意味し、原油価格には売り材料となる。在庫量が減少した場合は需要の増加を意味し、原油価格の買い材料とされる。

レバナス情報

今週も当然冴えない結果です。ん!?
つまり全然買い増ししてないんですね!
12月の月次資金流出入額が出ました。
過去最大ですね。おそらくそこで買った人は現在涙目ですね。

 shoumaru
shoumaru

それでは皆さん、今が踏ん張り時です。レバナス握り締めて爆っていきましょう!

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