21日のNY株式相場は大幅な下落が続いた。来週のFOMCを控えて投資家の警戒感が高まる中、決算や今後の弱い見通しを発表したネットフリックスが、20%の下落となりNASDAQ100を中心とした指数をも押し下げた。この影響を受け、動画配信サービスを展開するディズニーやアマゾン、メタ等のコロナの巣ごもり需要で上昇してきた銘柄も5%前後の連れ安となった。オプション取引の満了日に当たるマイナーSQにだったことも不運だった。
NASDAQ100は異例の週間で約8%の下落で、年初来からも10%超の下落となった。1月がこのまま、月初から10%超の下落で終了したとなると、月間(1月.2月の区切り方で)下落率はリーマンショックまで遡ることとなりコロナショックを超える。
来週は今年最初のFOMCが予定されており、日本時間で木曜日の朝4時に発表される政策金利と4時半のFOMC声明・記者会見まではボラティリティが高いことが予想される。
※当チャンネルでは、NASDAQ100(NASDAQ総合ではない)・ダウ平均・S&P500を米国主要3指数として扱います。
前日結果
レバナス基準価格とトータルリターン
月曜日に公表致します。
NASDAQ100とその他の指数の比較

NASDAQ100が特に大きなマイナスになっています。本日も午前中が強く、午後に一方的に売られる展開でした。
ネットフリックスの影響で、ラッセル2000(中・小型株)よりラッセル1000(大型株)の方が下落率が高くなっています。
NASDAQ100とS&P500のセクター別ランキング

ほぼ、全セクターマイナスの日々ですね。
チャート分析
NASDAQ100 S&P500 比較チャート

〇NASDAQ100
こんなジェットコースターのような下げ方を見たことがありますか。RSIも40と35に線を引いていますが、全く機能しておらず26.3まで下がりました。
線の引いてある14,500ポイントは昨年10月の下落時の終値での底で、21日の終値である14,420ポイントは昨年10月の下落時の底値(安値/髭)での値です。
マイナーSQだった為、出来高もかなり多く(S&P500の方が顕著)一日の最安値で引けたことも含め、チャート的には来週も相当不安にさせる形です。
FOMCまではボラティリティが高いことが予想されるので、週前半は厳しそうです。FOMCの発表内容によっては金曜日は上がる可能性もありますが、中期的には下落基調と認識していただければです。
〇S&P500
こちらも200日移動平均線をあっけなく割り込みました。RSIも25.6は相当低い値で、コロナっショック時で一番低い日は20切りしていますが、2番目に低い水準は25前後です。
関連チャート

〇VXNは大幅上昇により34まで上昇しました。約10カ月ぶりの水準です。
〇米10年国債利回りは、1.76%まで下落した。数日前までと比較すると安全資産である債券に買いが入り下がった。また直近での高値を付けるまでは株価の下落と相関が見られたが、週末にかけてなくなった。
〇原油先物は高い水準でキープ。一時82ドル台まで売られるも買い戻される展開となった。最近はガソリン価格も高いですもんね。
〇株価暴落を受けて安全資産の円が多少なりとも買われている状況。長期ではドル高基調だが、短期的にはドル安に振れると考えられる。

それでは皆さん、レバナス握り締めて爆っていきましょう!