27日のNY株式相場はここ最近の特徴の高く寄り付き、引けにかけて一方的に下落する展開となった。強い10-12月期GDP速報値を好感して上昇スタートしたものの一方的に売られた。前日のFOMCで金融引き締めに積極的なタカ派的発言で先行き不透明感に包まれた1日となった。その象徴はテスラで、好決算を出したものの11%超の下落となった。この水準は1年前のもので今のマーケット環境を表したものと考えられる。その他にも半導体株の下落したことがNASDAQ100を押し下げた。
引け後に注目されていたアップルの決算発表があった。
2022年度第一四半期決算
結果
・売上高1239億ドル
・1株当たり利益2.1ドル
コンセンサス
・売上高1186億6000万ドル
・1株当たり利益1.89ドル
売上と1株当たり利益でコンセンサスを上回る
iPhone13以外にMacやApple Watchも売り上げに貢献した。世界スマホ出荷台数で首位を奪還。


27日は大きく下落して終わったテスラ。200日移動平均線を試す展開。プレマーケットは下落している。
27日は決算前で若干下落したアップル。200日移動平均線に支えられている展開。プレはかなり上昇している。
※当チャンネルでは、NASDAQ100(NASDAQ総合ではない)・ダウ平均・S&P500を米国主要3指数として扱います。

私はコア・サテライト戦略のコア資産としてポートフォリオの半分程を目安に 「レバナス」を運用していますので、NASDAQ100とレバナスを中心とした日記と情報発信をしています。
前日結果
レバナス基準価格とトータルリターン

コア資産の元祖レバナスも元本割れ直前となりました。
NASDAQ100とその他の指数の比較

このチャートからは、14,000ポイントが一つの重要な値だと考えられる。
NASDAQ100や小型株のラッセル2000の下落が目立った。
NASDAQ100とS&P500のセクター別ランキング

チャート分析
NASDAQ100 S&P500 比較チャート

〇NASDAQ100
RSIが30以下に定着。13,900ポイントないし14,000ポイントが1つの大きな節目。日経平均株価も27,000円の節目を割り込みました。NASDAQ100も今の相場環境では割り込むでしょう。13,717ポイントが最近付けた一番低いラインです。13,000ポイント台にサポートになる場所がないためここを突破されるときついです。100日移動平均線はやや下がりかけ、200日移動平均線はほぼ水平に近くなっています。
〇S&P500
RSIが30を超えられない。4,300ポイントが節目。
関連チャート

VXNは高い水準とは言えなぜか下落基調。
米10国債利回りは1.8まで下落。前日から大きく下落したが、高い水準。米2年国債利回りは1.19ポイントまで上昇している。
原油が再度価格上昇傾向。ここが上昇すると今後の展開が悪くなる。
経済指標

GDPは大きく前期から成長した。
ただその他の指標はあまり良いとは言えない。
GDPとは国内総生産のことで、一定期間内に国内で新たに生み出されたモノやサービスの付加価値のこと。GDPには企業が国外で生産した付加価値は含まれない。GDPは国の経済力の目安とされ、前年同期や前期と比較し増減具合で、国内の景気変動や経済成長を推定しそれを「%」で示したものを経済成長率という。
新たに生産された付加価値は賃金や企業利益として分配され、それを元に家計や企業は消費や投資を行う。GDPは「生産」「分配(所得)」「支出」のどの観点からみても、原則として同じ値になり、これを「三面等価の原則」という。
個人消費支出とは、耐久財(自動車・家電)、非耐久財(食品・衣類等)、サービス(旅行・外食)の3分類からなり、個人の消費に関して調査したもの。個人支出が多くなると収入も増え雇用も良好であることが多いとされる。
※アメリカでは個人消費がGDPの約7割を占める。
耐久財(3年以上耐えられる物、自動車・航空機・パソコン・家電・家具)の企業での受注状況を表した経済指標で、設備投資が進むと上昇し景気向上と判断される。
米労働省が毎週集計し、集計期間の翌木曜日に発表しています。アメリカ国内の雇用情勢を示す経済指標で、失業者が失業保険給付を初めて申請した件数を集計しています。景気の動向に敏感に反応し、景気先行指数として、雇用統計の約2ヵ月先行すると言われています。

それでは皆さん、レバナス握り締めて爆っていきましょう!