6日のNY株式相場は、3指数揃って小幅ながら下落した。前日のNASDAQ100を中心とした大幅安を受けて方向性を掴みにくい1日となった。前日の5日は米連邦公開市場委員会(FOMC)の12月議事録が発表され、市場予想を上回る金融引き締めの内容にハイテク株中心に大幅安となっていた。
その中、金利上昇や原油高の追い風を受けた金融セクターやエネルギーセクターと、メタ(フェイスブック)やエヌビディア等の一部ハイテク株も押し目買いが入り大きく上昇した。
前日結果
レバナス基準価格とトータルリターン

NASDAQ100とその他の指数の比較

引け前に下落したのは、気持ちが悪いです。
NASDAQ100とS&P500のセクター別ランキング

2021年の上昇率、1位と2位のエネルギーと金融が今年も株価けん引となるのでしょうか。
チャート分析
NASDAQ100 S&P500 比較チャート

既に7日の市場が開いているチャートとなります。
6日は15,600をサポートされて少し戻した展開となっています。7日は既に実体で15,700と試す展開となっています。既に押し目買いは入っている銘柄もありますが、全体としては弱気基調でしょう。
RSIが40切りをすると更に押し目買いが増える可能性がありますが、42付近を推移しています。
S&P500の6日は、25日移動平均線がサポートとなっています。S&P500は50日移動平均線の方が意識されているので、今後簡単に割り込む可能性はあります。
今日のところは方向性が掴みにくい状況です。
関連チャート

昨年の12月と同程度の下落となっていますが、徐々にVXNが切り下がっているように見えます。
米10年国債利回りは、1.75付近でコロナショック後ではかなりの高水準です。実体で1.75%に乗っかると昨年の4月を上回る高さとなります。
原油先物も節目の1バレル=80ドルが見えてきました。先日のOPECプラスでは増産の方向で決定しましたが、実際様々な理由で原産国の産油量減少していることが買いを後押ししています。
経済指標

新規失業申請件数とISM非製造業景況指数はともに前回と予想を下回る弱い数値となりました。
耐久財受注のみほぼ横ばいです。
米労働省が毎週集計し、集計期間の翌木曜日に発表しています。アメリカ国内の雇用情勢を示す経済指標で、失業者が失業保険給付を初めて申請した件数を集計しています。景気の動向に敏感に反応し、景気先行指数として、雇用統計の約2ヵ月先行すると言われています。
ISM製造業景況感指数とは、全米供給管理協会(ISM)が公表しているアメリカの非製造業の景況感を示す指数のこと。300を超える製造業企業に対して「新規受注、生産、雇用、入荷状況、在庫」といった項目に関するアンケートを実施して、指数を算出。日本の日銀短観(短期経済観測調査)と同様に、直接企業へのアンケートを実施しているため、企業が実感している景況感を判断する意味でも重要で、しかも精度が高いとして知られている。数値が50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気後退と判断される。
ISM製造業景況指数とともに米国の景気先行指標として注目される。
・ ISM製造業景況指数 →毎月第一営業日発表
・ ISM非製造業景況指数→毎月第三営業日発表
耐久財(3年以上耐えられる物、自動車・航空機・パソコン・家電・家具)の企業での受注状況を表した経済指標で、設備投資が進むと上昇し景気向上と判断される。

それでは皆さん、レバナス握り締めて爆っていきましょう!