7日のNY株式相場は、またもNASDAQ100を中心に3指数が下落した。長期金利の上昇を嫌気したハイテク・グロース株の下落が足を引っ張る展開となったからだ。7日は注目されていた雇用統計で雇用者数は市場予想を下回りましたが、平均賃金の上昇や失業率の改善を受け、前日の1.728%から1.766%まで上昇しました。利回りは一時1.8%近くまで上昇し、約2年ぶりの高水準を付けました。
流れを整理すると、5日のFOMCの12月議事録で、市場予想より早い3月からの利上げとバランスシートの縮小(QT)の年内着手について示唆されていました。そこに7日の平均賃金の上昇によるインフレ懸念(解決したい問題)と失業率の改善(経済が強いと判断される)のからFOMCの方針が正当化されたため今後の金利上昇が進むと判断された。

FRBが利上げに踏み切れば、金利上昇圧力になるよ。
債券は、金利が上昇すると価格が下落するシーソーの関係になっている。
つまり、金利が上がりそう(価格が下がりそう)→その前に売ってしまおう→債券価格が下落する→金利が上昇する→ハイテク株が売られる
現在は、こんな流れになってる。
前日結果
レバナス基準価格とトータルリターン
火曜日の更新をお待ち下さい。
NASDAQ100とその他の指数の比較

個人的に意識されると考えていた、15,700と15,600が意識されている一日となりました。
NASDAQ100とS&P500のセクター別ランキング

ハイテク等から出た資金は全て、エネルギーと金融に行ってるのではないかと思うほど調子が良いです。
チャート分析
NASDAQ100 S&P500 比較チャート

S&P500は50日移動平均線で踏みとどまっていますし、NASDAQよりはよっぽと良い状態です。
長期金利の上昇局面での下落は去年に2度ありましたが、両方ともNASDAQ100よりダメージは軽微でした。
NASDAQ100ですが、下落に下落しています。直近高値から既に6%程下落しています。
そして、昨年12月の2度の下落でサポートされた15,690付近を割りました。これは大きく更に下落する可能性も高いと考えます。
そして、私ですがレバナス購入をします!ただし、今回更に下落する可能性があり、またQT開始直後に大暴落の可能性があるためその分のキャッシュは確保します。

◎私のレバナス購入タイミング
資金を3分割し次の2つのタイミングで購入する。
①100日移動平均線を実体で割り込み、トレンドラインに実体で乗ったタイミング
②①を満たした後、MACDがゴールデンクロスしたタイミング
日足RSI40以下であること、VXNも参考までに確認する。
チャートの赤い100日移動平均線を割り込み、私が信頼するトレンドラインに髭で乗りました。
日足RSIは39とやっと40を切り絶好の買い場と判断しました。
VXNは25程度なので、この下落水準ではかなり低いかと思います。
購入タイミングは実体でトレンドラインに乗った場合ですが、私は月曜日の市場も下落すると睨んでいます。理由は、11日にRFBパウエル議長の議会証言と12日に消費者物価指数の発表があります。
前回のFRBパウエル議長の議会証言の際は、そこまでの内容ではないにも関わらずタカ派の発言と受け止められて大きく下落していますので、警戒されると思います。
多少戻したとしても直近高値より10%以上下落していると考えますので、買いだと判断しました。
投資信託は、ETFと違い希望した価格で購入出来ないデメリットがあります。勿論、長期投資前提の場合は購入日(約定日)が数日ずれたところでリターンに差がないことは検証されていますが、毎日チャートを眺めている私とからすれば、気持ち的な部分が大きいです。
レバナスは海外投資のファンドなので、最短でも申し込み日の翌日の約定となります。つまり、約定される市場を確認出来ずに購入する必要がある。
例
1月10日15時までの購入(購入日翌日)
10日注文→11日約定 10日のNY市場の終り値で計算
1月10日15時~1月11日15時までの購入
11日注文→12日約定 11日にNY市場の終り値で計算
注意点

左は、昨年12月最初の下落です。
運良く底値の12月3日(金)に買いを判断しましたが、購入が遅くなり12月6日(月)の18時になったとします。実際にレバナスの購入価格として使用されるのは、12月7日(火)の終り値となり高値掴みとなってしまいます。
勿論、思ったより安くなる場合もありますが。※4日(土)・5日(日)
※上記は、海外の休業日等の特殊な場合は除きます。
関連チャート

VXNは25付近、VIXも20付近とこの下落に対しては反応が鈍いと思います。12月の下げでは、今回より下落幅が小さいにも関わらず、VXNは30以上になっています。VXNは30以上でやや危険とされています。
利回りが上昇しています。昨年4月の水準を超えてきました。
原油は1バレル=80ドルにはいったんストップが入っています。雇用者数が下落したことを嫌気したとの見方です。雇用者数が下落→経済が停滞→原油の需要減少→原油の値下がりを警戒しました。
ドル円は、いったんドル安に動いています。1$=116円は5年ぶりの円安。
経済指標

雇用者数は前回と予想を下回り、失業率は改善するチグハグな結果となりました。
最近はタカ派的な発言も多く、市場はよりマイナス要素を重要とするでしょう。
失業率改善は経済が良くなったと考えられますが、金融引き締め方向に働きますので株価には良くないです。
完全失業率は、3.5%~3.8%と言われていますのでかなり良い結果(経済的に)となりました。
雇用統計の先行指標である「ADP雇用統計」はかなり良い結果でしたので分かりませんが、通常は本日発表の雇用者数がより精度が高いと考えられます。
米国労働省が毎月第1金曜日に公表し、雇用統計の中で最も注目される項目のひとつで、自営業や農業従事者を含まない。前月との増減で判断され、失業率と並び米国の雇用情勢を表す重要な指標とされる。
米連邦準備理事会(FRB)も経済政策の判断材料の一つとして重要視し、市場関係者からも注目される為、予想と結果に乖離がある場合マーケットの変動が大きくなることもある。

上記は過去のリセッション(景気後退期)と株価、失業率の推移です。
リセッションが起きると失業率は大きく上昇します。そして株価は暴落します。
リセッション→失業率上昇→株価暴落はセットです。そして失業率が下がるとともに株価は上昇に転じます。このことから、失業率と株価は逆相関することが分かり、失業率の重要性もわかるかと思います。
FRBが最重要視している指標の一つ。
「物価の安定(2%のインフレ)」と「低い失業率(3%台)の維持」が最大の目的となる。
失業率(完全失業率)とは、労働力人口(就業者と完全失業者の合算)に占める失業者の割合のこと。
失業率(完全失業率)=(完全失業者÷労働力人口)×100
・完全失業者
現在仕事がなく、仕事を探してる者で仕事があればすぐに就ける者。仕事はアルバイト等も含む。
・労働力人口と非労働力人口
15歳以上の人口は労働力人口と非労働力人口に分類される。
労働力人口 :15歳以上の労働者
非労働力人口:15歳以上の被労働者 学生、専業主婦、高齢者等

平均時給は、その名の通りの賃金のこと。
個人からすれば、賃金が上昇すれば購買欲が高くなる。個人消費に繋がる。
企業からすれば、コスト増やインフレ懸念となる。

それでは皆さん、レバナス握り締めて爆っていきましょう!
握力を試されていますよ!