3/14週は注目のFOMCとメジャーSQを迎えボラティリティが大きい週となった。3/7週は2022年でも週間ベースでは大きく下落しましたが、FOMCの開催された3/15からは大きく上昇し2021年11月ぶりの大暴騰となった。
米10年国債利回りはFOMCでの利上げが意識され、2%を大きく超える展開となっている。
ドル円も同じくFOMCでの利上げが意識され1$=119円と6年ぶりの水準に達している。
注目された経済指標では、米2月生産者物価指数(PPI)の伸びが鈍化したことでインフレやスタグフレーションへの懸念が後退している。
3/10にECB(欧州中央銀行)がテーパリング加速のバットサプライズを出したことで、同じようにFOMCでもバットサプライズがでるのではと警戒感が強まっている状況でしたが、事前の発言通りの発表を行いました。
〇利上げ回数
3月の利上げは予定通り0.25%
22年に7回の利上げ
23年に4回の利上げ
合計23年末までに目標の政策金利2.8%
〇QT(バランスシート縮小)
次回以降の会合で決定
→5月位からあるのではという予測もあったので若干ハト的
〇インフレ
22年末で4.3%の予想
中立金利が2.5%の中、合計2.8%の利上げではやや強い印象
インフレ予想が4.3%で、政策金利が2.8%だと金利よりインフレが高い逆転現象しているため懐疑的にも感じる。
パウエル議長はこの金利上昇にも耐えられる程、経済は堅調と主張していた。
→ただFOMC後には複数のFRB高官が、次回以降で0.5%のダブル利上げの必要性について発言しており余談が許せない状態となっている。
今週の結果
レバナス基準価格とトータルリターン

3/21(月)は祝日の為、基準価格の発表はありません。
発表があったとすると、レバナスは31,500円超、楽天レバナスは7,500円超となります。
NASDAQ100とその他の指数の値動き
・一週間

・年初来

週間ベースではとても力強い値動きとなりました。
あれだけ一方的に上昇するとは思いませんでしたが。
年初来で見るとまだまだ下限の方での上昇だと考えられます。
ただ、S&P500やダウ平均の下落率は既に、2021年に何度も経験しているレベルとなっていますので、投資家心理としてはかなり改善してると思います。
長期足チャート
大きな時間足で「大局」を認識することはとても重要です。
月足レベルでデットクロスしていることは前提知識としてあった方が良いと思います。

今週は大幅上昇となりました。RSIは46.5と先週の33から大きく改善し7波動目も終了したと考えられます。MACDも急降下していた今までと異なり、MACDラインが横向き又はやや上向きに変わっています。今後暫くは余程の悪材料が出てこなければ上昇する可能性が高いです。
〇余程の悪材料
・ウクライナ情勢悪化(核戦争)
・4/7の3月FOMC議事録で市場予想より相当タカ的発言があった。
→今回は事前にパウエル議長が0.25%の利上げを示唆してしまったので0.25%に同意した人が多数
→QTを大規模に行う等
・3月末からの企業決算がミスしまくる
・ウクライナ情勢悪化後の雇用統計の悪化や消費者物価指数が跳ね上がる
日足チャート

今週はとても強い値動きだったNASDAQ100!
2月末の高値である14,200~14,300ポイントを一気に超えて力強さを感じます。今で20日移動平均線すら超えれませんでしたが、今回は辛うじてですが50日移動平均線を超えることもできました。
RSIも56と年初からみても最高水準にあります。次の壁は14,600ポイントで、RSIも60で一旦戻される可能性もあります。

15日に13,500ポイントに戻した時は、3/8の5波動と3/14の7波動の差が少なかったため、7波動目継続で更に下がることをメインのシナリオで考えていました。(図右)
16日と17日で14,000ポイントで足踏みしていたので、一旦は下がるだろうが前回の戻り高値を超えてきたので逆三尊を少し意識してきました。(図中)
結果はダブルボトムで一気に上昇です。(図左)7波動後は上昇する(短期的な上昇)と考えていましたが、ここ数カ月の下落に慣れてしまい中々上昇を捉えられませんでした。

前回の戻り高値である14,200~14,300ポイントを超えた現在の目安は3つあります。
ウクライナ情勢が解決しない限りはこのいずれかで押さえられる可能性は高いです。
①14,500~14,600ポイント
→非常に重要な場所
②フィボナッチの半値戻しと一目均衡表の下限である14,800ポイント前後
③1月の戻り高値で、フィボの0.6181や200日移動平均線、一目均衡表の雲の上限が重なる15,000~15,200ポイント

関連チャート

VXNは久々に30を下回りました。約一か月ぶりのことです。来週も上昇となれば年初の水準まで低下する可能性もあります。
米10年国債利回りはFOMCを睨み、週頭から上昇しました。FOMC後は0.25%の利上げと出たため、若干低下しました。
原油先物価格も急落から上昇に転じました。インフレは今後落ち着くと投資家は見て株価が上昇に転じましたので、ここが再び大きく上昇することは、経済的にも株価的にも好ましくありません。
原油産出国のサウジアラビアやアラブ首長国連邦に、増産を呼びかけていますが交渉は上手くいっていません。
ドル円は相当ですね。既に6年ぶりのドル高水準です。日銀の黒田総裁が世の中利上げモードの中、日本は金融緩和を続けること、円安は日本経済にメリットがあると円安の容認発言をしたことで上昇に拍車がかかりました。
金利が相対的に高い国に資産は動きますので、ドル高円安となります。過去に日銀は、125円程の時に為替介入を行っていますので、その付近まで長期的には上昇する可能性もあります。
一部資産をドル転して置き、ある程度ドル高が進んだところで円に戻すだけで利益が出る異常事態です。
経済指標

3/21週は大きな経済指標の発表がありません。
EU首脳会議やNATO緊急首脳会議ではウクライナ情勢の話が当然話し合われます。
今後の転換点となる可能性もあります。
・火曜日

発表された生産者物価指数は、先日発表された消費者物価指数ほどではありませんが重要な指標です。
結果としては良かったと思います。高止まりしてる状態ですが、前回や予想を下回る結果となってるからです。ウクライナ情勢悪化後の数値が反映される来月以降のものも引き続き注視する必要があります。
生産者が出荷した製品や原材料などの販売価格の変動を調査・算出した経済指標のこと。
「卸売物価指数」として公表されたり、英語表記「Producer Price Index」の頭文字を取り「PPI」と呼ばれることもある。生産者物価指数は、全調査対象の物価動向を示した「総合指数」のほか、構成要素のうち季節要因の変動が激しいエネルギー価格と食品価格を除いた「コアPPI」を用いることが多い。世界各国で発表され、各国(地域)のインフレ動向を測る重要な経済指標として、消費者物価指数(CPI)とともにマーケットでも注目される。米国では労働省が国内製造業者の約1万品目の販売価格を毎月調査・公表しており、インフレ率の判断材料に用いられる。インフレが進む際に、消費者物価指数(CPI)よりも早く反応する先行指標として知られており、PPIが急上昇した場合にはインフレが迫っていると判断される。
・水曜日

前回や予想を下割る悪い結果です。ギリギリプラスだったことは良かったです。

米小売売上高は、百貨店、スーパー、コンビニ等の小売・サービス業の月間売上金額をまとめた景気関連の経済指標を指す。前年比と前月比が発表されるが、前月比で増加すると個人消費は堅調と判断され、逆に減少すると個人消費は落ち込んでいると判断される。
各国で発表される小売売上高であるが、米国では個人消費がGDP(国内総生産)の約7割を占める消費大国とあって、消費動向・景気動向を知る上で特に重要視される。
自動車を除いたものをコア小売売上高と呼ぶ。
・木曜日

若干予想より良かったです。株価に与える影響は限定的です。
米労働省が毎週集計し、集計期間の翌木曜日に発表しています。アメリカ国内の雇用情勢を示す経済指標で、失業者が失業保険給付を初めて申請した件数を集計しています。景気の動向に敏感に反応し、景気先行指数として、雇用統計の約2ヵ月先行すると言われています。
下記は欧州の消費者物価指数です。ほぼ予測通りですが、前月比での伸びがとても強いです。

中古住宅在庫の減少とローン金利の上昇により大幅に鈍化したと言われている。ここ数カ月は金利上昇前の駆け込み需要として結果が良かったので反動が出始めました。
今後の展開及びアノマリー

3月のアノマリーは強い月だといえる。ただ今年はあまりアノマリーは参考にならないと思います。ウクライナ情勢や金融政策の方が株価に影響を与えると考えているためです。
ただここ数日の値動きで進むと流石、3月となります。
ただ期待を込めて、FOMCとメジャーSQが終わったころから悪材料の出尽くしとアノマリー最強の4月に向けて上昇すると思っています。
下記は、リーマンショック含めそれ以降の大きな暴落の週足チャートになります。

コロナショックと2018年(前回QT時)の暴落時は、底値から順調にV時回復したパターンです。

個人的には2022年の下落は下段の様な動きをメインシナリオとして考えています。
意外にも一旦高値を更新した後に大きく下落する左のパターンが多かったです。
右のリーマンショックはエグイですね。フィボの0.618戻し程で再度暴落です。一回目の底値を大きく切り下げるパターンは大きい暴落ではリーマンショックのみでした。
今後、スタグフレーションからのリセッションとなれば、リーマンショックの様になる場合も想定する必要があります。
レバナス情報





レバナスが少し見直されてきました!
販売金額等が先週から改善されました。皆さんしっかり押し目買いをされているようです。
最新のレバナスの情報が更新されました。
各保有期間における「レバナス」のワーストリターンですが、1ヵ月から6ヵ月の全てで今回の下落が絡む事態となっています。私が確認し始めてから12ヵ月(一年)の期間では、レバナスが運用されてからどの期間を切り取ってもプラスリターンでしたが、近い将来マイナスリターンが出る可能性が極めて高いです。

2月のレバナスへの流出入学も堅調に推移しています。しっかりと押し目買いしている人がいるということでしょう。

それでは皆さん、レバナス握り締めて爆っていきましょう!