3月1日のNY株式相場は3指数が揃って大きく下落した。1日はウクライナ情勢悪化を受け、原油や穀物相場が大きく上昇しインフレ懸念を強め、安全資産と呼ばれる金や債券が買われる展開となった。原油先物価格は一時、1バレル=106ドルを突破し、穀物もトウモロコシや小麦を中心に大きく上昇した。原油に関しては国際エネルギー機関(IEA)が石油備蓄放出の合意を発表したものの高騰に歯止めがかからなかった。10年国債利回りは、1.74%と前日から大きく下がった。つい最近まで2%を超えていたことが懐かしいですね。

※当ブログでは、NASDAQ100(NASDAQ総合ではない)・ダウ平均・S&P500を米国主要3指数として扱います。

私はコア・サテライト戦略のコア資産としてポートフォリオの半分程を目安に 「レバナス」を運用していますので、NASDAQ100とレバナスを中心とした日記と情報発信をしています。
前日結果
レバナス基準価格とトータルリターン

NASDAQ100とその他の指数の比較

一方的に売られる展開となった。
主要な3指数がほとんど同じような珍しい値動きとなった。
※GoogleFinanceは前日終値からの変動を表し、ブログ内で表現している他の上昇率や下落率と異なる場合があります。
NASDAQ100とS&P500のセクター別ランキング

チャート分析
NASDAQ100 S&P500 比較チャート

昨日まで3日続伸したNASDAQ100の調整か。結局、昨日確認した時と同じで20日移動平均線がレジスタンスとなり抜けれなかった。RSIも先月下落の始まった45-46付近で上げ止まって心配になる展開だ。3日の先物も何とも頼りない位置にいる。S&P500も大きく下落した影響でMACDのゴールデンクロスがお預け状態となっている。
本日はパウエル議長の発言があり、様子見ムードもあるのかもしれない。市場はウクライナ情勢の悪化を受け、金融引き締めを若干緩めるのではないかと期待している。例えば一カ月前は、3月のFOMCでの利上げポイントは大半の人が0.5%を予想していたが、現在は0.25%に落ち着いている。
この状況でタカ派的な発言が出た場合の株価への影響は想像するのが容易いだろう。
関連チャート

VXNは安定の35付近で落ち着いている。見慣れた30~35だが歴史的に見るとかなりの高水準である。
利回りに関しては約一カ月前の水準に戻った。
原油先物価格に関しては新たなフェーズに移行したのだろう。1バレル=100ドル行くだろうと言われていたのはもう昔で、125ドル程まで上昇すると言われ始めた。日本のガソリン価格も補助金込みでレギュラーで170円/ℓ(全国平均)を来週には超えそうなところまで上昇している。
経済指標

PMIとISMの結果はまちまちとなり判断に迷うところ。
PMI(Purchasing Manager’s Index:購買担当者景気指数)は、企業の購買担当者らの景況感を集計した景気指標のひとつです。国別や、製造業、サービス業ごとの集計も行われており、一般的に雇用統計などの統計よりも景気先行性があるとされ、株式等の運用担当者の注目度が高い指標の1つ。景気判断として一般に、PMIの数値が50を上回ると改善、50を下回ると悪化と判断されます。
ISM製造業景況感指数とは、全米供給管理協会(ISM)が公表しているアメリカの製造業の景況感を示す指数のこと。300を超える製造業企業に対して「新規受注、生産、雇用、入荷状況、在庫」といった項目に関するアンケートを実施して、指数を算出。日本の日銀短観(短期経済観測調査)と同様に、直接企業へのアンケートを実施しているため、企業が実感している景況感を判断する意味でも重要で、しかも精度が高いとして知られている。数値が50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気後退と判断される。
ISM非製造業景況指数とともに米国の景気先行指標として注目される。
・ ISM製造業景況指数 →毎月第一営業日発表
・ ISM非製造業景況指数→毎月第三営業日発表

英語表記「Triple witching」の日本語読みで、米国市場において株式先物取引、株価指数オプション取引、個別株オプション取引の3つの取引期限満了日が重なる日のこと。3月、6月、9月、12月の第三金曜日がそれにあたる。特別清算指数(SQ)算出に伴い取引量が増加することから株式相場に波乱が起こりやすい日と言われており、「ウィッチ(魔女)」の名が付いている。
更にストックオプションの取引最終日が重なる日をクアドルプル・ウィッチングという。
SQとは
Special Quotationの略でSQ(エスキュー)と呼び、特別清算指数のことである。株価指数の先物取引やオプション取引の最終決済を行うために算出される指数(価格)です。
先物取引やオプション取引は取引期間が決まっており、その期間内に決済されてない分が、決算最終日にSQの値で強制決済されることになる。

3月のアノマリーは強い月だといえる。ただ今年はあまりアノマリーは参考にならないと思います。ウクライナ情勢や金融政策の方が株価に影響を与えると考えているためです。
ただ期待を込めて、FOMCとメジャーSQが終わったころから悪材料の出尽くしとアノマリー最強の4月に向けて上昇すると思っています。
レバナス情報


それでは皆さん、レバナス握り締めて爆っていきましょう!