23日のNY株式相場は3指数揃っての下落となった。原油先物価格が強く上昇し再びインフレ懸念が増す中、ロシアが生物兵器使用の警戒での欧州株に引っ張られた形となった。NASDAQ100は一時、前日終値を超える場面もあったが、結局は引けが最安値となった。直近は強い上昇が続く中でFOMC後で最も大きい下落となった。

ロシアのウクライナ侵攻が一刻も早く収束し、平和に戻るよう願っています。
※当ブログでは、NASDAQ100(NASDAQ総合ではない)・ダウ平均・S&P500を米国主要3指数として扱います。

私はコア・サテライト戦略のコア資産としてポートフォリオの半分程を目安に 「レバナス」を運用していますので、NASDAQ100とレバナスを中心とした日記と情報発信をしています。
前日結果
レバナス基準価格とトータルリターン

NASDAQ100とその他の指数の比較

※GoogleFinanceは前日終値からの変動を表し、ブログ内で表現している他の上昇率や下落率と異なる場合があります。
NASDAQ100とS&P500のセクター別ランキング

チャート分析
NASDAQ100 S&P500 比較チャート

NASDAQ100を含め米国の主要3指数は久々の大きい陰線を付けて終了した。
22日の相場でNASDAQ100は14,600ポイント、S&P500は200日移動平均線とそれぞれの節目を上抜けたものの壁は厚かった。NASDAQ100は100日移動平均線(オレンジ)が200日移動平均線に近づきつつもある。
欧州株の強い上昇が一服したことで、米国株も追随してレンジ形成の可能性も出てきた。
今後出てくる情報が株価に追い風か向かい風かとなるため、ファンダメンタルもとても重要となる。
最近はFRB高官が利上げペースの加速を示唆する機会が増え、よりハイテク寄りのNASDAQ100がS&P500に劣後する可能性も高い。
関連チャート

原油先物価格や米10年国債利回りが急上昇する中、VXNが下落する逆行現象。
原油在庫が予想より大きく切り崩しとなったため、買いに勢いがついた。
その中でも異常な上昇を見せているのがドル円です。どこまで円の価値は下がるのでしょうか。
円安はドルに対してではなく、世界の主要通貨に対して相対的に安くなっています。
現在円安を背景に日本株が強く上昇していますが、円高に振れた時の下落は半端ないでしょう。


経済指標



金利上昇に伴い住宅ローン金利も急上昇しています。
新築住宅販売件数の減少は景気後退を示唆しますが、現在はインフレ鎮静化の側面もあり一概に悪いとは言えません。先日発表された中古住宅販売件数と傾向は似ていますし、米国では規模が中古住宅販売件数より小さいです。
米国内で1カ月に販売された新築住宅の件数を、米商務省が毎月下旬に公表する。景気動向の先行指標とされる米住宅関連指標の1つで、住宅の購入に伴って家具・家電などの耐久消費財が購入されることが多く、個人消費への波及効果が大きいため、景気動向の先行指標として市場関係者から注目されている。統計のタイミングの早さから、中古住宅販売件数より先行性が高い。
今後の展開及びアノマリー

3月のアノマリーは強い月だといえる。ただ今年はあまりアノマリーは参考にならないと思います。ウクライナ情勢や金融政策の方が株価に影響を与えると考えているためです。
ただここ数日の値動きで進むと流石、3月となります。
ただ期待を込めて、FOMCとメジャーSQが終わったころから悪材料の出尽くしとアノマリー最強の4月に向けて上昇すると思っています。
下記は、リーマンショック含めそれ以降の大きな暴落の週足チャートになります。

コロナショックと2018年(前回QT時)の暴落時は、底値から順調にV時回復したパターンです。

個人的には2022年の下落は下段の様な動きをメインシナリオとして考えています。
意外にも一旦高値を更新した後に大きく下落する左のパターンが多かったです。
少なくともQT前後やウクライナ情勢悪化が反映される春の決算シーズンにはある程度の下落は想定できます。その際は、下段の左のチャートの様になると思います。
右のリーマンショックはエグイですね。一回目の底値を大きく切り下げるパターンは大きい暴落ではリーマンショックのみでした。ただ現在の状況を鑑みて今後、スタグフレーションからのリセッションとなれば、リーマンショックの様な下段の右パターンを想定する必要があります。
勿論、上段のようにV字回復する可能性もない訳ではないので、定期での積立などは継続しつつ何時でも逃げれるように留意しつつ買い増しする方法がベターかと思います。
〇スタグフレーションとリセッションの懸念
現在は金融政策とウクライナ情勢が株価変動へ大きな影響を与えている。その中、スタグフレーションとリセッションの懸念も株価の上値を抑えている要因となっている。
ゴールドマンサックスのエコノミストは、2022年の米GDP成長予想を2.0%から1.75%へ下方修正するとともに、景気後退に陥る確率はイールドカーブの傾きに基づくと20~35%の確率であることを示唆しているとしている。




◎順イールドと逆イールド
上記の右図をイールドカーブと呼び、債券の利回り(金利)と償還期間との相関性を示したグラフとなる。縦軸が利回り、横軸が償還までの期間となります。
順イールドは右肩上がりの通常状態です。短期金利より中・長期金利の方が利回りが高いということを示してる。
逆イールドは右肩下がりの状態で、長短金利の逆転現象を指します。一般的に、過度な金融不安や政策変動により短期金利が急騰したことで生じます。
今回のような利上げ時は、短期金利は直ぐに反応し上昇しますが、長期金利は安全資産の国債が買われることで上昇が抑えられます。
上記の左図は、過去の逆イールドと景気後退時期のタイミングを示したものです。
青い「米10年国債利回り」と「米2年国債利回り」の差がマイナス(長短金利逆転)時の数年後に、景気後退していることが分かるかと思います。この為、利上げし短期金利が上昇したならば長期金利も上昇させる必要があります。


上記の通り、2022年に入り急速に長短金利差が縮小しています。
スタグフレーション:インフレと経済が悪化のダブルパンチ
リセッション:景気後退期。欧米ではGDPが2四半期連続でマイナス成長となった場合を指す。
レバナス情報


それでは皆さん、レバナス握り締めて爆っていきましょう!