24日のNY株式相場は3指数揃っての反発となった。NASDAQ100は昨日の大きな下落を1日で戻す約2%近い上昇となった。ウクライナ情勢が悪化する中、米国及びユーロ圏のPMIが予想を上回る強い値となったことを好感した。
最近、ロシアが生物・化学兵器の使用が警戒される中、G7とNATOと首脳会議を開きそれ相応の対応を取ると発言しています。生物・化学兵器は広範囲に影響を及ぼしNATOが軍事介入となると株価への影響は大きいと考えらえる。

大陽線となったSOXL
エヌビディア等は10%近く上昇しています。他のセクターと比較して現時点では懸念点あり出遅れている感がありますので、払拭されれば上昇幅が見込めると考えています。50日移動平均線を超えて更に弾みをつけるかどうか。
NASDAQ100はほぼ半値、S&P500は三分の二近くまでそれぞれ高値から戻しています。

ロシアのウクライナ侵攻が一刻も早く収束し、平和に戻るよう願っています。
※当ブログでは、NASDAQ100(NASDAQ総合ではない)・ダウ平均・S&P500を米国主要3指数として扱います。

私はコア・サテライト戦略のコア資産としてポートフォリオの半分程を目安に 「レバナス」を運用していますので、NASDAQ100とレバナスを中心とした日記と情報発信をしています。
前日結果
レバナス基準価格とトータルリターン
本日21時半過ぎの更新になります。
NASDAQ100とその他の指数の比較

前日終値をほぼ割り込むことなく一日を通してとても強い値動きとました。
※GoogleFinanceは前日終値からの変動を表し、ブログ内で表現している他の上昇率や下落率と異なる場合があります。
NASDAQ100とS&P500のセクター別ランキング
チャート分析
NASDAQ100 S&P500 比較チャート

NASDAQ100は大きく上昇中!
節目の半値戻しを射程圏内としました。2月半ばの戻り高値を超える程の今の上昇の強さを考えると100日と200日移動平均線を控える大きなレジスタンスである15,000ポイント~15,200ポイントまでは上昇する可能性が大きくなりました。RSIも60間近で、2022年に入ってから最も強い値となっています。

一目均衡表を確認すると、NASDAQ100は雲の下限(先行スパン①)、S&P500は雲の上限(先行スパン②)がレジスタンスになっているように前日までは感じていました。どちらも今後切り下がるため、つられて一旦調整に入るシナリオも考えていましたが、それぞれ実体ベースで本日上抜けましたので上値が軽い展開になりました。
関連チャート

VXNはこれだけ株価上昇したにも関わらずほぼ横ばいで推移しています。その他はそれぞれのトレンド継続を継続しているところです。
経済指標


ゴールドマンサックスは24日、FRBの最近のタカ派発言を受けて米10年国債利回りの年末水準を従来の2.25%から2.7%に引き上げました。2年債利回りは2.9%、30年債利回りについては2.75%とした。長短金利差については逆転することを想定していますが、必ずしもリセッション(景気後退のシグナル)として受け取るべきではないとしている。
25日は米国の信頼感指数が発表されるので注目です。ここ半年間、下落し続けています。


PMIは非常に強い結果となった。耐久受注は逆に悪い結果となりました。
本日の相場を振り返ると寄り付き前に耐久受注が発表され、PMIが寄り付き後すぐに発表されています。PMIは約8ヵ月ぶりの高水準となっています。
PMI(Purchasing Manager’s Index:購買担当者景気指数)は、企業の購買担当者らの景況感を集計した景気指標のひとつです。国別や、製造業、サービス業ごとの集計も行われており、一般的に雇用統計などの統計よりも景気先行性があるとされ、株式等の運用担当者の注目度が高い指標の1つ。景気判断として一般に、PMIの数値が50を上回ると改善、50を下回ると悪化と判断されます。
耐久財(3年以上耐えられる物、自動車・航空機・パソコン・家電・家具)の企業での受注状況を表した経済指標で、設備投資が進むと上昇し景気向上と判断される。

20万件を下回るのは久々で強い雇用となっています。逆に言えば人手不足と捉えることもできます。1969年以来の低水準。
米労働省が毎週集計し、集計期間の翌木曜日に発表しています。アメリカ国内の雇用情勢を示す経済指標で、失業者が失業保険給付を初めて申請した件数を集計しています。景気の動向に敏感に反応し、景気先行指数として、雇用統計の約2ヵ月先行すると言われています。
今後の展開及びアノマリー

3月のアノマリーは強い月だといえる。ただ今年はあまりアノマリーは参考にならないと思います。ウクライナ情勢や金融政策の方が株価に影響を与えると考えているためです。
ただここ数日の値動きで進むと流石、3月となります。
ただ期待を込めて、FOMCとメジャーSQが終わったころから悪材料の出尽くしとアノマリー最強の4月に向けて上昇すると思っています。
4月の企業決算や3月分の経済指標、4月7日のFOMCの議事要旨(3月分)等の結果次第の部分がありますので注視する必要があります。これらを乗り越えた場合は4月中旬から下旬までは上昇しやすいでしょう。

左のチャートは2021年のNASDAQ100の日足になります。3月に入って底を打ち反発している様子は今年と似ていると考えています。
2021年もFOMCをきっかけに2番底を形成していますが、今年はQTの情報や0.5%の利上げの可能性がありより顕著に動く可能性があると思います。2番底があるのかないのか、あるのであれば3月の底を切り上げるのか切り下げるのかも重要です。高値に関しては、切り上げる可能性は低いと考えます。
下記は、リーマンショック含めそれ以降の大きな暴落の週足チャートになります。

コロナショックと2018年(前回QT時)の暴落時は、底値から順調にV時回復したパターンです。

個人的には2022年の下落は下段の様な動きをメインシナリオとして考えています。
意外にも一旦高値を更新した後に大きく下落する左のパターンが多かったです。
少なくともQT前後やウクライナ情勢悪化が反映される春の決算シーズンにはある程度の下落は想定できます。その際は、下段の左のチャートの様になると思います。
右のリーマンショックはエグイですね。一回目の底値を大きく切り下げるパターンは大きい暴落ではリーマンショックのみでした。ただ現在の状況を鑑みて今後、スタグフレーションからのリセッションとなれば、リーマンショックの様な下段の右パターンを想定する必要があります。
勿論、上段のようにV字回復する可能性もない訳ではないので、定期での積立などは継続しつつ何時でも逃げれるように留意しつつ買い増しする方法がベターかと思います。
〇スタグフレーションとリセッションの懸念
現在は金融政策とウクライナ情勢が株価変動へ大きな影響を与えている。その中、スタグフレーションとリセッションの懸念も株価の上値を抑えている要因となっている。
ゴールドマンサックスのエコノミストは、2022年の米GDP成長予想を2.0%から1.75%へ下方修正するとともに、景気後退に陥る確率はイールドカーブの傾きに基づくと20~35%の確率であることを示唆しているとしている。




◎順イールドと逆イールド
上記の右図をイールドカーブと呼び、債券の利回り(金利)と償還期間との相関性を示したグラフとなる。縦軸が利回り、横軸が償還までの期間となります。
順イールドは右肩上がりの通常状態です。短期金利より中・長期金利の方が利回りが高いということを示してる。
逆イールドは右肩下がりの状態で、長短金利の逆転現象を指します。一般的に、過度な金融不安や政策変動により短期金利が急騰したことで生じます。
今回のような利上げ時は、短期金利は直ぐに反応し上昇しますが、長期金利は安全資産の国債が買われることで上昇が抑えられます。
上記の左図は、過去の逆イールドと景気後退時期のタイミングを示したものです。
青い「米10年国債利回り」と「米2年国債利回り」の差がマイナス(長短金利逆転)時の数年後に、景気後退していることが分かるかと思います。この為、利上げし短期金利が上昇したならば長期金利も上昇させる必要があります。


上記の通り、2022年に入り急速に長短金利差が縮小しています。
スタグフレーション:インフレと経済が悪化のダブルパンチ
リセッション:景気後退期。欧米ではGDPが2四半期連続でマイナス成長となった場合を指す。
レバナス情報


それでは皆さん、レバナス握り締めて爆っていきましょう!