25日のNY株式相場は、3指数揃って終り値ベースではほぼ動かずとなりました。金融株の上昇が強く、恩恵を受けれなかったNASDAQ100が若干の下落(-0.08%)となったもののS&P500は0.51%の上昇となった。長期金利の急上昇がハイテク中心のNASDAQ100の上値を抑えた。
先週の大上昇に続いて週間ベースでも続伸し、3指数揃ってウクライナ情勢悪化後の下落幅を取り戻した格好となった。
来週以降は3月を反映した経済指標が発表されますので、そこを乗り越えれるか乗り越えれないかで短期的トレンドを決定づける程重要となりますので見極める必要があります。

ロシアのウクライナ侵攻が一刻も早く収束し、平和に戻るよう願っています。
※当ブログでは、NASDAQ100(NASDAQ総合ではない)・ダウ平均・S&P500を米国主要3指数として扱います。

私はコア・サテライト戦略のコア資産としてポートフォリオの半分程を目安に 「レバナス」を運用していますので、NASDAQ100とレバナスを中心とした日記と情報発信をしています。
前日結果
レバナス基準価格とトータルリターン
来週の発表をお待ち下さい。
NASDAQ100とその他の指数の比較

※GoogleFinanceは前日終値からの変動を表し、ブログ内で表現している他の上昇率や下落率と異なる場合があります。
NASDAQ100とS&P500のセクター別ランキング

チャート分析
NASDAQ100 S&P500 比較チャート

NASDAQ100は半値戻しを前にやや足踏みした形となったが、S&P500やダウ平均は続伸をした。
NASDAQ100は、大きいレジスタスの1つである14,500~14,600ポイントを超えたことでやや上値は軽い状態。次の大きいレジスタンスは15,200ポイント前後で、2月の頭の戻り高値を抑えた場所となる。現在は、100日移動平均線やフィボナッチの0.618、一目均衡の雲の上限等とテクニカル上のレジスタンスも多いことに加え、ファンダメンタル的にも企業決算や経済指標と相まって崩すことが難しいと思います。逆に超えることが出来れば、相当強い上昇と考えることが出来ます。
S&P500は一足先にフィボの0.618や100日移動平均線に挑戦するところで、来週の値動きに注目する必要があります。15,000ポイントに到達していないのに思ったよりNASDAQ100の上値が重いと思った場合は、S&P500のチャートを確認しましょう!
関連チャート

米10年国債利回りの上昇が酷いですね。中立金利を既に上回っています。
今のNASDAQ100の上昇は嬉しい限りですが、この金利上昇を本当に織り込んでいるのかが不安になるレベルです。原油先物価格も強い上昇を続けています。
ドル円は、短期的には前回の125円80銭を超えるのかどうかが焦点ですね。
経済指標

来週は大きな経済指標である雇用統計があります。その他にもISM景気指数や個人消費所得・支出があります。この辺りの悪化とテクニカル上のレジスタンスにぶつかると、下落要因となります。


消費者マインドを探る代表的な指数ですが、対象人数が少なく発表タイミングが早いことから「消費者信頼感指数」の先行指標として市場関係者から注目される。
ミシガン大学が毎月発表し、対象者300人の速報と500人の確定値が出される。
現在の景況感を示す現状指数(約40%)と先行きを示す期待指数(約60%)で構成されている。
今後の展開及びアノマリー

3月のアノマリーは強い月だといえる。ただ今年はあまりアノマリーは参考にならないと思います。ウクライナ情勢や金融政策の方が株価に影響を与えると考えているためです。
ただここ数日の値動きで進むと流石、3月となります。
ただ期待を込めて、FOMCとメジャーSQが終わったころから悪材料の出尽くしとアノマリー最強の4月に向けて上昇すると思っています。
3月分の経済指標、4月7日のFOMCの議事要旨(3月分)等の結果次第の部分がありますので注視する必要があります。これらを乗り越えた場合は4月中旬から下旬までは上昇しやすいでしょう。

左のチャートは2021年のNASDAQ100の日足になります。3月に入って底を打ち反発している様子は今年と似ていると考えています。
2021年もFOMCをきっかけに2番底を形成していますが、今年はQTの情報や0.5%の利上げの可能性がありより顕著に動く可能性があると思います。2番底があるのかないのか、あるのであれば3月の底を切り上げるのか切り下げるのかも重要です。高値に関しては、切り上げる可能性は低いと考えます。
下記は、リーマンショック含めそれ以降の大きな暴落の週足チャートになります。

コロナショックと2018年(前回QT時)の暴落時は、底値から順調にV時回復したパターンです。

個人的には2022年の下落は下段の様な動きをメインシナリオとして考えています。
意外にも一旦高値を更新した後に大きく下落する左のパターンが多かったです。
少なくともQT前後やウクライナ情勢悪化が反映される春の決算シーズンにはある程度の下落は想定できます。その際は、下段の左のチャートの様になると思います。
右のリーマンショックはエグイですね。一回目の底値を大きく切り下げるパターンは大きい暴落ではリーマンショックのみでした。ただ現在の状況を鑑みて今後、スタグフレーションからのリセッションとなれば、リーマンショックの様な下段の右パターンを想定する必要があります。
勿論、上段のようにV字回復する可能性もない訳ではないので、定期での積立などは継続しつつ何時でも逃げれるように留意しつつ買い増しする方法がベターかと思います。
〇スタグフレーションとリセッションの懸念
現在は金融政策とウクライナ情勢が株価変動へ大きな影響を与えている。その中、スタグフレーションとリセッションの懸念も株価の上値を抑えている要因となっている。
ゴールドマンサックスのエコノミストは、2022年の米GDP成長予想を2.0%から1.75%へ下方修正するとともに、景気後退に陥る確率はイールドカーブの傾きに基づくと20~35%の確率であることを示唆しているとしている。




◎順イールドと逆イールド
上記の右図をイールドカーブと呼び、債券の利回り(金利)と償還期間との相関性を示したグラフとなる。縦軸が利回り、横軸が償還までの期間となります。
順イールドは右肩上がりの通常状態です。短期金利より中・長期金利の方が利回りが高いということを示してる。
逆イールドは右肩下がりの状態で、長短金利の逆転現象を指します。一般的に、過度な金融不安や政策変動により短期金利が急騰したことで生じます。
今回のような利上げ時は、短期金利は直ぐに反応し上昇しますが、長期金利は安全資産の国債が買われることで上昇が抑えられます。
上記の左図は、過去の逆イールドと景気後退時期のタイミングを示したものです。
青い「米10年国債利回り」と「米2年国債利回り」の差がマイナス(長短金利逆転)時の数年後に、景気後退していることが分かるかと思います。この為、利上げし短期金利が上昇したならば長期金利も上昇させる必要があります。


上記の通り、2022年に入り急速に長短金利差が縮小しています。
スタグフレーション:インフレと経済が悪化のダブルパンチ
リセッション:景気後退期。欧米ではGDPが2四半期連続でマイナス成長となった場合を指す。
レバナス情報


販売件数等は若干の後退となりました。
木曜日の大上昇の騰落率は3位とレバナスの素晴らしさを改めて感じます。

それでは皆さん、レバナス握り締めて爆っていきましょう!