【レバナス】(レバレッジETF版) 3月27日投資状況~一年ベースでプラスリターン!ベア型ETFはもう不要?~

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3/21週は3/14週に続き、小幅ながら米国の3指数は揃っての続伸となった。注目している3倍ETFも基本的には上昇となった。
一部の投資家からは完全に底打ちからの上昇トレンドと聞かれるようになりました。
ベア型(インバース型のETF)の役目は終わったのでしょうか?

過去一週間の週間の詳しい出来事に関しては、下記から確認していただければと思います。

 shoumaru
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初めましての人、こんにちは!このブログは、SPXL.SOXL.TECL.WEBL等の私が興味ある3倍ETFついてまとめています。私(shoumaru)は コア・サテライト戦略のサテライト部分としてポートフォリオの20%を目安に3倍ETFを運用しています。コア資産として「レバナス」を運用していますが、投資信託であるのがデメリットの1つです。個別株と同じように自分の狙った値に指値を入れられることがETFの魅力です。皆さん、レバレッジETFを活用して爆っていきましょう!

現在の状況認識

2022年は大きく3つの要素から株価が大きく下落しています。
・ウクライナ情勢
・スタグフレーションとリセッション懸念
・金融政策

〇ウクライナ情勢

2022年2月24日に、ロシアがウクライナに軍事侵攻する事態となっています。

上記は2014年にロシアがクリミアに侵攻した際のNASDAQ100指数です。戦争開始とともに株価は底を打ち年末にかけて大きく上昇しました。これは他の有事の際も同様な傾向があることが分かっています。

〇スタグフレーションとリセッション懸念

スタグフレーションとリセッションの懸念

〇スタグフレーションとリセッションの懸念
現在は金融政策とウクライナ情勢が株価変動へ大きな影響を与えている。その中、スタグフレーションとリセッションの懸念も株価の上値を抑えている要因となっている。
ゴールドマンサックスのエコノミストは、2022年の米GDP成長予想を2.0%から1.75%へ下方修正するとともに、景気後退に陥る確率はイールドカーブの傾きに基づくと20~35%の確率であることを示唆しているとしている。

◎順イールドと逆イールド
上記の右図をイールドカーブと呼び、債券の利回り(金利)と償還期間との相関性を示したグラフとなる。縦軸が利回り、横軸が償還までの期間となります。
順イールドは右肩上がりの通常状態です。短期金利より中・長期金利の方が利回りが高いということを示してる。
逆イールドは右肩下がりの状態で、長短金利の逆転現象を指します。一般的に、過度な金融不安や政策変動により短期金利が急騰したことで生じます。
今回のような利上げ時は、短期金利は直ぐに反応し上昇しますが、長期金利は安全資産の国債が買われることで上昇が抑えられます。

上記の左図は、過去の逆イールドと景気後退時期のタイミングを示したものです。
青い「米10年国債利回り」と「米2年国債利回り」の差がマイナス(長短金利逆転)時の数年後に、景気後退していることが分かるかと思います。この為、利上げし短期金利が上昇したならば長期金利も上昇させる必要があります。

2022年2月~3月 米10年国債利回りと米2年国債利回り
2022年 米10年国債利回りから米2年国債利回りを引いたもの

上記の通り、2022年に入り急速に長短金利差が縮小しています。

スタグフレーション:インフレと経済が悪化のダブルパンチ
リセッション:景気後退期。欧米ではGDPが前年比で2四半期連続でマイナス成長となった場合を指す。

Wilshire(ウィルシャー)5000は、VTI(全米)に近いインデックス
2016年付近のNASDAQ100チャート
2019年付近のNASDAQ100チャート

〇今回も類似する可能性があるもの
前回は2015年12月から利上げを開始し、2016年2月に底を付けています。この傾向は過去の利上げ時も類似し、利上げ開始後、数カ月して底打ち反転することが多いです。
〇今回は類似しないもの
①左チャートは前回QT時のものです。QTは過去1度しか実施されていまませんが、今回と異なり利上げ開始から期間を空けています。
②過去の利上げは好景気のため行われ、完全にインフレ対策で行われることは少ないです(遡る期間による)。前回の利上げ時も景気悪化により、利上げのペースを落とす、予防的に利下げする等の対策が行われましたが今回は出来ません。

〇金融政策

2022年金融政策の予測

現在の金融引き締めの市場予想の一例です。1月FOMC後から強い引き締めを市場では織り込み始めています。利上げに関しては現在、残りのFOMC全ての利上げは勿論で0.5%のダブル利上げも示唆しています。このダブル利上げのタカ派発言を受け、長短金利差の縮小が加速しています。
5月のFOMCにてダブル利上げとQTについての何等かのアナウンスがあると考えられ、株価のボラティリティが高まることが予想されます。
※QT(償還)→自然縮小のことで、保有する債券が満期を迎えた際に再投資せずに償還すること
 QT(売却)→より積極的にQTを行うため、保有する債券を売却すること。

現在、多くの投資家は過去の事象より、2022年の前半から秋口(QT開始ぐらい)までは軟調に推移するもののその後は上昇トレンドに戻ると考えています。ただし、一部の投資家は米国株の上昇トレンドは既に終了し下落トレンド入りし長期に低迷する可能性も考えています。

私としては、前者の方が可能性が高いとは考えていますが、最悪の事態も考える必要があります。
その為、来年以降のために押し目買いを進めるとともにインバースETFについても積極的に取り扱いも行います。

ブル・ベア

ブル・ベアとは、相場の強気・弱気を示す言葉です。
ブル(BULL:雄牛)は、雄牛が角を下から上に突き上げて攻撃する姿から強気・上昇の象徴
ベア(Bear:熊)は、熊が前足を上から下に振り下ろして攻撃する姿から弱気・下落の象徴
通常の投資信託やETFでは、先物やオプションを利用してベンチマークとなる指数の値動きに対して、ブル型は相場と同じ方向に、ベア型は相場と逆の方向に概ね連動したパフォーマンスになるよう設計されたファンドが存在します。ほとんどはブル型のファンドです。
先物取引や信用取引では、売りから取引を始めることができ、「高い値段で売って、安い値段のときに買い戻す」といった取引を行うことで、下落相場でも利益を出すことができるのです。

レバレッジETFの比較

QLD(レバナス相当)と3倍ETFのリターンの比較を致します。
左:週間 中:年初来 右:一年

WEBLは先週の上昇が強かったため、今週は特に控えめでした。下げ幅が大きいので大きい反動も少しだけ期待しましたが、最も弱いレッテルの返上はまた今度ですね。
年初来でのリターンはまだまだ厳しいものがありますが、一年リターンではまずまず戻ってきたと「SPXL」や「TECL」は感じることができます。

チャート分析

左:SOXL 右:TECL

一貫して2022年の下げ相場ではSOXLはTECLにチャート上は劣後してます。
3倍レバETFとしてはTECLの安定感は高いですね。
どちらも黄色の50日移動平均線にサポートされています。
フォボナッチで見ると3倍レバの弱さが見えてきます。NASDAQ100やS&P500等の指数やSOXLやTECLの元指数は0.5の半値まで戻しています。逓減している良い例でしょう。

SOXLの伸びは凄まじいですね。底値の28ドルで拾っていれば現在42ドルですので1.5倍にもなっています。28をぶち破って22まで行くと思っていたのであまり良い場所で買い増し出来ませんでした。

今後の展開及びアノマリー

来週は大きな経済指標である雇用統計があります。その他にもISM景気指数や個人消費所得・支出があります。この辺りの悪化とテクニカル上のレジスタンスにぶつかると、下落要因となる可能性があります。ただし、下落幅は限定されると考えています。

3/28の重要なイベントを2つ追記します。
①日銀が長期金利上昇を抑えるために「指し値オペ」を実施すると発表しました。
午前と午後の2回行うと発表したことは初めてです。
この発表によりドル円は急速にドル高が進み、一時6年7カ月ぶりに125円台を付けました。

②トルコにてロシアとウクライナの停戦交渉が29日の午前中から行われます。
毎回のことですが、停戦交渉の情報が入ると株価は上がりやすくなります。28日の相場は、欧州もやや上昇していますので米国市場も好感するのではないでしょうか。逆に停戦交渉が決裂となると株価は下がります。

3月のアノマリーは強い月だといえる。ただ今年はあまりアノマリーは参考にならないと思います。ウクライナ情勢や金融政策の方が株価に影響を与えると考えているためです。
ただここ数日の値動きで進むと流石、3月となります。
ただ期待を込めて、FOMCとメジャーSQが終わったころから悪材料の出尽くしとアノマリー最強の4月に向けて上昇すると思っています。
3月分の経済指標、4月7日のFOMCの議事要旨(3月分)等の結果次第の部分がありますので注視する必要があります。これらを乗り越えた場合は4月中旬から下旬までは上昇しやすいでしょう。
5月前後になるとウクライナ情勢悪化後の企業決算が出てきたり、5月のFOMCを念頭に置いた調整が入ってくると思います。

2021年NASDAQ100

左のチャートは2021年のNASDAQ100の日足になります。3月に入って底を打ち反発している様子は今年と似ていると考えています。
2021年もFOMCをきっかけに2番底を形成していますが、今年の5月FOMCはQTの情報や0.5%の利上げの可能性がありより顕著に動く可能性があると思います。2番底があるのかないのか、あるのであれば3月の底を切り上げるのか切り下げるのかも重要です。高値に関しては、切り上げる可能性は低いと考えます。

下記は、リーマンショック含めそれ以降の大きな暴落の週足チャートになります。

左:2022年 中:コロナショック 右:2018年

コロナショックと2018年(前回QT時)の暴落時は、底値から順調にV時回復したパターンです。

左:2015年(前回利上げ時) 右:リーマンショック

個人的には2022年の下落は下段の様な動きをメインシナリオとして考えています。
意外にも一旦高値を更新した後に大きく下落する左のパターンが多かったです。
少なくともQT前後やウクライナ情勢悪化が反映される春の決算シーズンにはある程度の下落は想定できます。その際は、下段の左のチャートの様になると思います。
右のリーマンショックはエグイですね。一回目の底値を大きく切り下げるパターンは大きい暴落ではリーマンショックのみでした。ただ現在の状況を鑑みて今後、スタグフレーションからのリセッションとなれば、リーマンショックの様な下段の右パターンを想定する必要があります。
勿論、上段のようにV字回復する可能性もない訳ではないので、定期での積立などは継続しつつ何時でも逃げれるように留意しつつ買い増しする方法がベターかと思います。

スタグフレーションとリセッションの懸念

〇スタグフレーションとリセッションの懸念
現在は金融政策とウクライナ情勢が株価変動へ大きな影響を与えている。その中、スタグフレーションとリセッションの懸念も株価の上値を抑えている要因となっている。
ゴールドマンサックスのエコノミストは、2022年の米GDP成長予想を2.0%から1.75%へ下方修正するとともに、景気後退に陥る確率はイールドカーブの傾きに基づくと20~35%の確率であることを示唆しているとしている。

◎順イールドと逆イールド
上記の右図をイールドカーブと呼び、債券の利回り(金利)と償還期間との相関性を示したグラフとなる。縦軸が利回り、横軸が償還までの期間となります。
順イールドは右肩上がりの通常状態です。短期金利より中・長期金利の方が利回りが高いということを示してる。
逆イールドは右肩下がりの状態で、長短金利の逆転現象を指します。一般的に、過度な金融不安や政策変動により短期金利が急騰したことで生じます。
今回のような利上げ時は、短期金利は直ぐに反応し上昇しますが、長期金利は安全資産の国債が買われることで上昇が抑えられます。

上記の左図は、過去の逆イールドと景気後退時期のタイミングを示したものです。
青い「米10年国債利回り」と「米2年国債利回り」の差がマイナス(長短金利逆転)時の数年後に、景気後退していることが分かるかと思います。この為、利上げし短期金利が上昇したならば長期金利も上昇させる必要があります。

2022年2月~3月 米10年国債利回りと米2年国債利回り
2022年 米10年国債利回りから米2年国債利回りを引いたもの

上記の通り、2022年に入り急速に長短金利差が縮小しています。

ゴールドマンサックスは3月末に、FRBの最近のタカ派発言を受けて米10年国債利回りの年末水準を従来の2.25%から2.7%に引き上げました。2年債利回りは2.9%、30年債利回りについては2.75%とした。長短金利差については逆転することを想定していますが、必ずしもリセッション(景気後退のシグナル)として受け取るべきではないとしている。

スタグフレーション:インフレと経済が悪化のダブルパンチ
リセッション:景気後退期。欧米ではGDPが2四半期連続でマイナス成長となった場合を指す。

ETF情報

ベア型の売買が増えてきました。SPXSはトップ10から姿を消しました。
今回の注目点は「ERX」がランキングに入ったことです。
このERXはエネルギーセクターの2倍のETFです。2022年のパフォーマンスの高さが輝きます。

左上:SPXS 右上:SOXS 左下:TECS 右下:WEBS

現在の上げ相場を受け、大暴落しています。
私自身は公言していたように「WEBS」と「TECS」に関しては全てFOMCの週に売却しています。
SOXSとSPXSは一部をヘッジとして今も保有しています。
今の上昇ももう少しで大きさは分かりませんが、一旦調整が入ると考えているためです。
また最長、QTの開始前後までは保有します。数か月単位でも一旦大きめの調整が入ると考えているためです。
もう少しベア型とはお付き合いすることになりそうです。
SOXSは株式分割?によって、1口一桁から二桁の10倍になっていますね。

3倍ETFの名称

金融の用語で、ショート(S)は売り、ロング(L)は買いとなります。
Direxion社の3倍ETFの名称は、最後の文字でブル型かベア型かが判断付きます。

 shoumaru
shoumaru

NASDAQ100の3倍ETFで有名なTQQQ等は、運用会社が異なるので当てはまらないよ。

 shoumaru
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それでは皆さん、レバレッジETFを活用して爆っていきましょう!


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