28日のNY株式相場は3指数揃っての上昇となった。NASDAQ100は約1.5%の上昇となり、節目の15,000ポイントまで戻すことに成功した。長期金利の低下や原油安が今後のリセッション懸念が後退した形だ。ただし、長期金利の低下による長短金利差が縮まった。中国でコロナウイルスの感染が広がり、ロックダウンする地域が増えたことで経済活動の停滞によるエネルギー需要の鈍化が警戒された。
個別株では大型のハイテクであるGAFAMが強かった。アップルは2010年以来となる10連騰を記録し、アマゾンはほぼ年初来の水準に回復した。

①日銀が長期金利上昇を抑えるために「指し値オペ」を実施すると発表しました。
午前と午後の2回行うと発表したことは初めてです。
この発表によりドル円は急速にドル高が進み、一時6年7カ月ぶりに125円台を付けました。

②トルコにてロシアとウクライナの停戦交渉が29日の午前中から行われます。
毎回のことですが、停戦交渉の情報が入ると株価は上がりやすくなります。逆に停戦交渉が決裂となると株価は下がります。実際に停戦交渉に期待が大きく、交渉開始直後までに大きく株価は上昇しました。内容も建設的な協議だったと発言があり、これまでとは異なり一定の進展があったと考えられます。

ロシアのウクライナ侵攻が一刻も早く収束し、平和に戻るよう願っています。
※当ブログでは、NASDAQ100(NASDAQ総合ではない)・ダウ平均・S&P500を米国主要3指数として扱います。

私はコア・サテライト戦略のコア資産としてポートフォリオの半分程を目安に 「レバナス」を運用していますので、NASDAQ100とレバナスを中心とした日記と情報発信をしています。
前日結果
レバナス基準価格とトータルリターン

レバナスの基準価格が一日で1,000円プラスは大きいですね。
楽天レバナスは暫く戻ってくる気がしないですね。
NASDAQ100とその他の指数の比較

一旦、前日の終り値を割り込む時間帯があったものの引けが最高値となる強い形となった。
※GoogleFinanceは前日終値からの変動を表し、ブログ内で表現している他の上昇率や下落率と異なる場合があります。
NASDAQ100とS&P500のセクター別ランキング

原油先物価格等のエネルギー価格が下落したことで大きく下げたエネルギーセクター。
チャート分析
NASDAQ100 S&P500 比較チャート

NASDAQ100はこれまでとても強い値動きで上昇してきた。ほぼ節目の15,000ポイントまで戻してきたことも大きい。そしてこれから15,200ポイントの試験を受けるとことなる。29日の寄り付きで1回目の挑戦をするも大きく押し下げられた。100日移動平均線、200日移動平均線、1月末の戻り高値、一目均衡表の雲の上限等の最強レジスタンスと呼べるだろう。今後の株価はまずここを突破出来るかどうかで今後の動きに大きな差が出る。押し戻された場合は、大きめの調整が入る可能性も考慮することが賢明と考える。
今週は重要な経済指標の発表が多く、しかも株価にマイナスに働く可能性の高いものです。
市場予想が甘く「悪化しているものの予想よりは良かった」となる以外には厳しいものとなりそうです。
ただS&P500やダウ平均は既に100日線と200日線を上抜けており、上値が軽い状態となっている。続けNASDAQ100!
関連チャート

色々と転換点になる可能性が出てきた。
VXNは更に下落を進めた。
これまで上昇に歯止めのかからなかった、金利、原油先物価格、ドル円等も一服の様子を見せている。金なども大きく下落している。
経済指標
29日は住宅価格指数や信頼感指数の発表があります。
今後の展開及びアノマリー

来週は大きな経済指標である雇用統計があります。その他にもISM景気指数や個人消費所得・支出があります。この辺りの悪化とテクニカル上のレジスタンスにぶつかると、下落要因となります。


3月のアノマリーは強い月だといえる。ただ今年はあまりアノマリーは参考にならないと思います。ウクライナ情勢や金融政策の方が株価に影響を与えると考えているためです。
ただここ数日の値動きで進むと流石、3月となります。
ただ期待を込めて、FOMCとメジャーSQが終わったころから悪材料の出尽くしとアノマリー最強の4月に向けて上昇すると思っています。
3月分の経済指標、4月7日のFOMCの議事要旨(3月分)等の結果次第の部分がありますので注視する必要があります。これらを乗り越えた場合は4月中旬から下旬までは上昇しやすいでしょう。
5月前後になるとウクライナ情勢悪化後の企業決算が出てきたり、5月のFOMCを念頭に置いた調整が入ってくると思います。

左のチャートは2021年のNASDAQ100の日足になります。3月に入って底を打ち反発している様子は今年と似ていると考えています。
2021年もFOMCをきっかけに2番底を形成していますが、今年の5月FOMCはQTの情報や0.5%の利上げの可能性がありより顕著に動く可能性があると思います。2番底があるのかないのか、あるのであれば3月の底を切り上げるのか切り下げるのかも重要です。高値に関しては、切り上げる可能性は低いと考えます。
下記は、リーマンショック含めそれ以降の大きな暴落の週足チャートになります。

コロナショックと2018年(前回QT時)の暴落時は、底値から順調にV時回復したパターンです。

個人的には2022年の下落は下段の様な動きをメインシナリオとして考えています。
意外にも一旦高値を更新した後に大きく下落する左のパターンが多かったです。
少なくともQT前後やウクライナ情勢悪化が反映される春の決算シーズンにはある程度の下落は想定できます。その際は、下段の左のチャートの様になると思います。
右のリーマンショックはエグイですね。一回目の底値を大きく切り下げるパターンは大きい暴落ではリーマンショックのみでした。ただ現在の状況を鑑みて今後、スタグフレーションからのリセッションとなれば、リーマンショックの様な下段の右パターンを想定する必要があります。
勿論、上段のようにV字回復する可能性もない訳ではないので、定期での積立などは継続しつつ何時でも逃げれるように留意しつつ買い増しする方法がベターかと思います。
〇スタグフレーションとリセッションの懸念
現在は金融政策とウクライナ情勢が株価変動へ大きな影響を与えている。その中、スタグフレーションとリセッションの懸念も株価の上値を抑えている要因となっている。
ゴールドマンサックスのエコノミストは、2022年の米GDP成長予想を2.0%から1.75%へ下方修正するとともに、景気後退に陥る確率はイールドカーブの傾きに基づくと20~35%の確率であることを示唆しているとしている。




◎順イールドと逆イールド
上記の右図をイールドカーブと呼び、債券の利回り(金利)と償還期間との相関性を示したグラフとなる。縦軸が利回り、横軸が償還までの期間となります。
順イールドは右肩上がりの通常状態です。短期金利より中・長期金利の方が利回りが高いということを示してる。
逆イールドは右肩下がりの状態で、長短金利の逆転現象を指します。一般的に、過度な金融不安や政策変動により短期金利が急騰したことで生じます。
今回のような利上げ時は、短期金利は直ぐに反応し上昇しますが、長期金利は安全資産の国債が買われることで上昇が抑えられます。
上記の左図は、過去の逆イールドと景気後退時期のタイミングを示したものです。
青い「米10年国債利回り」と「米2年国債利回り」の差がマイナス(長短金利逆転)時の数年後に、景気後退していることが分かるかと思います。この為、利上げし短期金利が上昇したならば長期金利も上昇させる必要があります。


上記の通り、2022年に入り急速に長短金利差が縮小しています。
ゴールドマンサックスは3月末に、FRBの最近のタカ派発言を受けて米10年国債利回りの年末水準を従来の2.25%から2.7%に引き上げました。2年債利回りは2.9%、30年債利回りについては2.75%とした。長短金利差については逆転することを想定していますが、必ずしもリセッション(景気後退のシグナル)として受け取るべきではないとしている。
スタグフレーション:インフレと経済が悪化のダブルパンチ
リセッション:景気後退期。欧米ではGDPが2四半期連続でマイナス成長となった場合を指す。
レバナス情報


販売件数等は若干の後退となりました。
木曜日の大上昇の騰落率は3位とレバナスの素晴らしさを改めて感じます。

それでは皆さん、レバナス握り締めて爆っていきましょう!