3日のNY株式相場は3指数揃っての下落となり、筆頭となったNASDAQ100は1.5%超と反落した。米2月雇用統計の発表前であることやウクライナでの停戦交渉では、大きな進展がなかったことが上値の重しとなった。
停戦交渉では、ロシアにも一定の譲歩がありウクライナの民間人の退避期間を定めることで合意に至った部分もあるが、根本的な解決には何も至らなかった。
パウエル議長は3月の利上げで0.25%を提案すると発言していましたが、状況に応じて今後は0.5%の利上げもありうるとも発言がありました。この「状況に応じて」で最も影響のある指標の1つがCPIです。
3/10(木)に発表されますが、現在の予想は下記の通りです。前年比で8%を超えるようだとかなり危険です。それはパウエル議長が0.25%を提案してしまったが故に、市場のコンセンサスはほぼ100%が0.25%の利上げであり、0.5%となった場合の市場に与える影響が大きくなってしまったからです。

原油先物価格は2008年以来となる116ドル台まで上昇したが、イラン核合交渉に進展が見られると報道されるとその後は大きく反落した。
〇イラン核合意
イランが核開発の制限に合意することで、欧米各国が経済制裁を解除するもの。この経済制裁には原油の輸入も含まれ、進展すれば原油の供給が増えることを意味する。
ロシアのウクライナ侵攻が一刻も早く収束し、平和に戻るよう願っています。
※当ブログでは、NASDAQ100(NASDAQ総合ではない)・ダウ平均・S&P500を米国主要3指数として扱います。

私はコア・サテライト戦略のコア資産としてポートフォリオの半分程を目安に 「レバナス」を運用していますので、NASDAQ100とレバナスを中心とした日記と情報発信をしています。
前日結果
レバナス基準価格とトータルリターン

再度、レバナスのトータルでもマイナスになってします。
NASDAQ100とその他の指数の比較

寄り付きこそ強かったものの徐々に下落する展開となった。
※GoogleFinanceは前日終値からの変動を表し、ブログ内で表現している他の上昇率や下落率と異なる場合があります。
NASDAQ100とS&P500のセクター別ランキング

チャート分析
NASDAQ100 S&P500 比較チャート

4日の先物価格も含め、下降トレンドの平行チャンネル内に戻ってきてしまった印象です。思ったよりも上昇圧力が弱かったのか14,500ポイントすら届きませんでした。RSIもダブルトップを付けたような形になっています。来週の3/10(金)にはCPIの発表があるため、ウクライナ情勢が余程好転するかCPIが鈍化する以外には上昇の兆しが見られません。
関連チャート

全てのチャートが極端に動いている印象。
VXNは4日で大きく上昇。
金利は大きく低下。
原油先物価格は再度の上昇。
ドル円は大幅なドル安。
経済指標

新規失業保険申請件数は、前回や予想よりも改善したもののISM非製造業景況観指数は鈍化した。
耐久財受注は完全に前回や予想と同じであった。
米労働省が毎週集計し、集計期間の翌木曜日に発表しています。アメリカ国内の雇用情勢を示す経済指標で、失業者が失業保険給付を初めて申請した件数を集計しています。景気の動向に敏感に反応し、景気先行指数として、雇用統計の約2ヵ月先行すると言われています。
ISM製造業景況感指数とは、全米供給管理協会(ISM)が公表しているアメリカの非製造業の景況感を示す指数のこと。300を超える製造業企業に対して「新規受注、生産、雇用、入荷状況、在庫」といった項目に関するアンケートを実施して、指数を算出。日本の日銀短観(短期経済観測調査)と同様に、直接企業へのアンケートを実施しているため、企業が実感している景況感を判断する意味でも重要で、しかも精度が高いとして知られている。数値が50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気後退と判断される。
ISM製造業景況指数とともに米国の景気先行指標として注目される。
・ ISM製造業景況指数 →毎月第一営業日発表
・ ISM非製造業景況指数→毎月第三営業日発表
耐久財(3年以上耐えられる物、自動車・航空機・パソコン・家電・家具)の企業での受注状況を表した経済指標で、設備投資が進むと上昇し景気向上と判断される。

個別銘柄の決算は全体的に好決算が続き、クローガーが11.6%高と急伸し、増配を発表したベスト・バイも9.2%上昇した。
英語表記「Triple witching」の日本語読みで、米国市場において株式先物取引、株価指数オプション取引、個別株オプション取引の3つの取引期限満了日が重なる日のこと。3月、6月、9月、12月の第三金曜日がそれにあたる。特別清算指数(SQ)算出に伴い取引量が増加することから株式相場に波乱が起こりやすい日と言われており、「ウィッチ(魔女)」の名が付いている。
更にストックオプションの取引最終日が重なる日をクアドルプル・ウィッチングという。
SQとは
Special Quotationの略でSQ(エスキュー)と呼び、特別清算指数のことである。株価指数の先物取引やオプション取引の最終決済を行うために算出される指数(価格)です。
先物取引やオプション取引は取引期間が決まっており、その期間内に決済されてない分が、決算最終日にSQの値で強制決済されることになる。

3月のアノマリーは強い月だといえる。ただ今年はあまりアノマリーは参考にならないと思います。ウクライナ情勢や金融政策の方が株価に影響を与えると考えているためです。
ただ期待を込めて、FOMCとメジャーSQが終わったころから悪材料の出尽くしとアノマリー最強の4月に向けて上昇すると思っています。
レバナス情報


最新のレバナスの情報が更新されました。
各保有期間における「レバナス」のワーストリターンですが、1ヵ月から6ヵ月の全てで今回の下落が絡む事態となっています。私が確認し始めてから12ヵ月(一年)の期間では、レバナスが運用されてからどの期間を切り取ってもプラスリターンでしたが、近い将来マイナスリターンが出る可能性が極めて高いです。

それでは皆さん、レバナス握り締めて爆っていきましょう!