【レバナス/NASDAQ100】最新情報     (週次/2022-3-7-11)~大暴騰・大暴落のボラティリティが高まった!FOMCを睨み週間ベースで大幅下落~

投資新着情報

3/7週は一日としては異例の暴騰や下落があった週となり、週間としては1/17週以来の大幅下落となった。注目されていた消費者物価指数(CPI)の発表や3/15~のFOMCを睨む展開となった。NASDAQ100は弱気相場、S&P500は調整局面に突入してしまった。

その他、ウクライナ情勢の悪化を受け大暴騰していた原油先物価格が大暴落する場面やFOMCの利上げ前でドル円が約5年ぶりの1$=117円超えとなる目の離せない状況が続いた。原油が一時、1バレル=130円まで高騰した後、一日で18%の暴落と歴史的にもまれな事態となった。。これを受け、足元のスタグフレーションの懸念が後退したとし、NASDAQ100は3.5%、欧州では7%超、翌日の日経も4%弱の上昇とこちらも年に数回の大暴騰となった。

※調整局面・・・高値からの下落率10%超
 弱気相場・・・高値からの下落率20%超

最近は週末に米国がロシアに対して強い経済制裁を発表する傾向がある。方針を打ち出してから実際に実行されるまでにタイムラグがありますが、下記が大きな影響があった週です。
・SWIFTからの排除(2/28週)
・ロシア産の原油の輸入禁止(3/7週)
・ロシアを最恵国待遇から外す方針(3/14週?)

下記は欧州指数とNASDAQ100指数の比較とある。ここ最近は変動幅に多少違いがあるがほぼ同じ値動きとなっていることを確認していただきたい。

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赤がNASDAQ100
青がユーロストック

特に3月に入ってからは、欧州の方がボラティリティが高いもののほとんど同じような値動きをしている。
3/11はユーロ圏はほぼ若干のプラスで終わっているので、特にNASDAQ100が大きく下げた(金利の影響を最も受ける)ことからもFOMCが意識されていると考えられる。
パウエル議長はこれ以上の下落を抑えるために、異例の金利上昇幅を0.25%と公言していることあり、当日はバットサプライズは何もないと考えられる。ただ、3/10にECB(欧州中央銀行)が利上げ加速のバットサプライズを出したことで、同じようにFOMCでもバットサプライズがでるのではと警戒感が強まっている。ユーロストックも一時高値から20%前後の下落となっている状況。

スタグフレーションとリセッションの懸念

〇スタグフレーションとリセッションの懸念
現在は金融政策とウクライナ情勢が株価変動へ大きな影響を与えている。その中、スタグフレーションとリセッションの懸念も株価の上値を抑えている要因となっている。
ゴールドマンサックスのエコノミストは、2022年の米GDP成長予想を2.0%から1.75%へ下方修正するとともに、景気後退に陥る確率はイールドカーブの傾きに基づくと20~35%の確率であることを示唆しているとしている。

◎順イールドと逆イールド
上記の右図をイールドカーブと呼び、債券の利回り(金利)と償還期間との相関性を示したグラフとなる。縦軸が利回り、横軸が償還までの期間となります。
順イールドは右肩上がりの通常状態です。短期金利より中・長期金利の方が利回りが高いということを示してる。
逆イールドは右肩下がりの状態で、長短金利の逆転現象を指します。一般的に、過度な金融不安や政策変動により短期金利が急騰したことで生じます。
今回のような利上げ時は、短期金利は直ぐに反応し上昇しますが、長期金利は安全資産の国債が買われることで上昇が抑えられます。

上記の左図は、過去の逆イールドと景気後退時期のタイミングを示したものです。
青い「米10年国債利回り」と「米2年国債利回り」の差がマイナス(長短金利逆転)時の数年後に、景気後退していることが分かるかと思います。この為、利上げし短期金利が上昇したならば長期金利も上昇させる必要があります。

2022年2月~3月 米10年国債利回りと米2年国債利回り
2022年 米10年国債利回りから米2年国債利回りを引いたもの

上記の通り、2022年に入り急速に長短金利差が縮小しています。

スタグフレーション:インフレと経済が悪化のダブルパンチ
リセッション:景気後退期。欧米ではGDPが2四半期連続でマイナス成長となった場合を指す。

 shoumaru
shoumaru

ロシアのウクライナ侵攻が一刻も早く収束し、平和に戻るよう願っています。

今週の結果

レバナス基準価格とトータルリターン

左:レバナス 右:楽天レバナス

楽天レバナスの基準価格は3/7に節目丁度の7,000円となっています。投資信託の基準価格は10,000円スタートなので、丁度30%の下落となっています。

NASDAQ100とその他の指数の値動き

・一週間

・年初来

週間ベースで2.73%安となったNASDAQ100。
年初来からも19.39%の下落で髭含めると20%超の下落で「弱気相場」入りしている。
一方、S&P500も完全に下落幅が10%超となり「調整局面」入りしたと言える。

長期足チャート

大きな時間足で「大局」を認識することはとても重要です。
月足レベルでデットクロスしていることは前提知識としてあった方が良いと思います。

週足RSI33はかなり低い水準です。コロナショック時の底でRSI30でした。MACDも下落驀進中です。
ファンダメンタル的には、FOMC(無事通過前提)やメジャーSQを終えてからは少し上値が軽くなると考えられますが、ボリンジャーバンド(BB)のバンドウォークをしているようにも見えチャート的にはまだまだ下落する可能性もあります。ダウ理論では、今が節目の7波動目の下落なので今後上昇する余地があるかもしれません。

日足チャート

左:NASDAQ100 右:S&P500

今週も綺麗に平行チャンネル内で推移しているNASDAQ100。FOMCやメジャーSQを控えている今、来週も下落する可能性が高いと考えられる。ただFOMCを無事通過した場合は、メジャーSQ後に一旦上昇トレンドになる可能性はある。残り300ポイント余りである2/24に付けた13,028ポイントを割り込むか割り込まないかが今後の焦点となる。あっさりと割り込むかもしれないですけどね。
上値が1月末の底である13,700ポイント、20日移動平均線、平行チャンネルの上値が被ったことも上値を抑えたと考えられる。また13,500ポイントを割り込んだことも大きい。

関連チャート

上左:VXN 上右:米国債利回り 下左:原油 下右:ドル円

VXNは株価が週間ベースで下落しているにも関わらず上昇しています。VXNはNASDAQ100指数の向こう30日間のボラティリティを表すので来週以降は少し良くなることを示唆しているのかもしれません。
米10年国債利回りとドル高は連動するように上昇トレンドとなりました。
金利は2%で頭を抑えられていますが、来週はFOMCがありますので一気に上抜けすることが予想されます。そうなれば一層のドル高が進行する可能性もあります。既に5年ぶりの水準にあるドル円ですから今後が気になります。
NY原油先物価格が一時130ドル台の高値を付けたことで、景気減速懸念やインフレ懸念と投資家心理の悪化を招いた。オイルショックやリーマンショック時のように急激な物価高は、リセッション(景気後退)時の兆候の1つとして知られている。週末には原油先物価格は本日少し戻しました。BB(ボリンジャーバンド)の中央で反発していますが、今後どちらに進むかが注目です。原油に限らず他のエネルギー関連や鉱物関連、食品関連のコモディティに一服感は出ていますので少し下落することが考えられます。

先週話題となったイラン核合意は話が進まなそうです。今週大きく原油先物価格を押し下げたアラブ首長国連邦(UAE)の駐米大使が、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟のOPECプラスの他国メンバーに対して原油増産ペースの加速を呼びかけも進展は難しそうです。特に重要な産油国であるサウジアラビアが、米国とあまり良い関係を築けておらずバイデン大統領との交渉自体を拒否しています。

経済指標

・水曜日

コンセンサス通りの結果となったものの依然40年ぶりと言われるほど高い水準となっている。前年同月比も前月比も1月から加速し、インフレ懸念から米10年国債利回りが一時2%台を付けた。昨年3月のCPIは既に上昇途中で、その数値と比較してこれだけ高いCPIが出たことが経済に与える影響は大きいと思います。今回の消費者物価指数には、ウクライナ情勢の悪化を受けて上昇している原油等が含まれていない。来月以降も高いCPIが出ることが予想され今後の金融政策に大きな影響を与えることは必至です。

・金曜日

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今回の59.7は、10年ぶりの低水準を記録している。
下のチャートからも一方的に下落している。

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ミシガン大学信頼感指数

消費者マインドを探る代表的な指数ですが、対象人数が少なく発表タイミングが早いことから「消費者信頼感指数」の先行指標として市場関係者から注目される。
ミシガン大学が毎月発表し、対象者300人の速報と500人の確定値が出される。
現在の景況感を示す現状指数(約40%)と先行きを示す期待指数(約60%)で構成されている。

今後の展開及びアノマリー

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来週FOMCです。実際に重要なのはパウエル議長の会見となります。
その他に生産者物価指数(PPI)や小売売上高等が比較的重要な経済指標となります。

また来週からはサマータイムが導入されるため、日本時間で一時間前倒しの22時半からマーケットが開始されます。

NASDAQ100 2021年~SQ日

3/18にはメジャーSQを控えています。過去1年のSQの位置をマーキングしましたが、上昇か下降かボラティリティが大きい中、どちらかの方向性に向かって動くことが多いように感じます。
ここ3回のSQ(12月、1月、2月)傾向は、月頭に上昇しSQに向かって大きく下落しています。3月も1日前後を高値から現在までほぼほぼ一直線に下落しています。

2018年の下落
2022年の下落

2018年の時と非常に似通っています。このまま第7波動に突入がメインシナリオとして考えています。

3月のアノマリーは強い月だといえる。ただ今年はあまりアノマリーは参考にならないと思います。ウクライナ情勢や金融政策の方が株価に影響を与えると考えているためです。
ただ期待を込めて、FOMCとメジャーSQが終わったころから悪材料の出尽くしとアノマリー最強の4月に向けて上昇すると思っています。

レバナス情報

最新のレバナスの情報が更新されました。
各保有期間における「レバナス」のワーストリターンですが、1ヵ月から6ヵ月の全てで今回の下落が絡む事態となっています。私が確認し始めてから12ヵ月(一年)の期間では、レバナスが運用されてからどの期間を切り取ってもプラスリターンでしたが、近い将来マイナスリターンが出る可能性が極めて高いです。

週間のランキングも面白い結果となりました。販売金額が下がったのにも関わらず、販売件数が増加しています。レバナスはかなり割安水準だと思うけど、先が不透明なので少しずつ分散して購入していこうと考えている人が多いのではないでしょうか。

 shoumaru
shoumaru

それでは皆さん、レバナス握り締めて爆っていきましょう!

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