4/26日のNY株式相場は急反落した。特にNASDAQ100は4%近い下落に加え、テクニカル上で非常に重要な13,000ポイントを割り込んだ。テスラの12%超の下落や決算を控えたMicrosoftとアルファベットも3%超の下落となった。テスラはTwitter買収の資金をテスラ株を売却して得るのではとの憶測や主要国である中国のコロナウイルスの感染拡大が嫌気された。引け後に発表された、Microsoftとアルファベットの決算は明暗を分け、Microsoftが好決算を発表したもののアルファベットがミスをした。
世界的な景気後退懸念より米10年国債利回りは、2.8%を割り込むところまで下落したが、ハイテク株の上昇の兆しは見えない。
27日の先物価格は大幅な上昇を見せ、13,250ポイント近く戻してから急反落、重要な13,000ポイントの攻防が続いている。
テクニカル上では既に重要な節目を割り込んだ為、売り圧力が増す中、買い方も必死だ。Microsoftの買い支えがあり上昇中。ただし、悪いパターンの一つが本日13,000ポイントを奪還した状態で引けた後、「メタ」が決算ミスして暴落するケースだ。優良企業のGoogleがミスしたことで、今後の決算が心配が絶えない。

Microsoftは増収増益で決算をパスした。売り上げ、一株当たり利益もコンセンサスを上回る結果となった。背景してコロナ禍後もリモートワークが定着したことで、企業向けクラウド事業が好調だったことと説明。

Googleは決算ミスだった。増収ではあったがコンセンサスを下回った。コロナ禍で業績をけん引していたYouTubeでの広告収入が小幅な増加に留まったことが原因と説明。

ロシアのウクライナ侵攻が一刻も早く収束し、平和に戻るよう願っています。
※当ブログでは、NASDAQ100(NASDAQ総合ではない)・ダウ平均・S&P500を米国主要3指数として扱います。

私はコア・サテライト戦略のコア資産としてポートフォリオの半分程を目安に 「レバナス」を運用していますので、NASDAQ100とレバナスを中心とした日記と情報発信をしています。
前日結果
レバナス基準価格とトータルリターン

含み損が広がる。
レバナスに関しては再度大きめの上昇の調整が入ると考えられ、プラスになった段階で一部を売却しベア型の投資信託(国内ETF)を購入致します。今後、どんなに早くとも6月の中旬までは下落が続くと考えているためです。下げが落ち着き、平均取得単価が下がるタイミングで購入し直します。皆様の参考になればと思います。
因みに6月中旬から上昇する可能性があるのは、メジャーSQ通過と6月FOMCでのQT開始による悪材料出尽くしが重なる可能性があるからです。
ヘッジファンドのファンドマネージャーへのアンケートでは、強気派の人でも2022年末までにNASDAQ100は15,700ポイント程で、最高値を更新出来ないと予想しています。弱気派に至っては、13,500ポイント水準と予想しています。
NASDAQ100とその他の指数の比較

※GoogleFinanceは前日終値からの変動を表し、ブログ内で表現している他の上昇率や下落率と異なる場合があります。
NASDAQ100とS&P500のセクター別ランキング

チャート分析
NASDAQ100 S&P500 比較チャート

NASDAQ100は遂に節目の13,000ポイントを割り込んだ。月曜日に予測していた通り、下落速度が速く貫通してしまった。翌日は反発しているものの22日(金)と25日(月)と同じような関係となり余り信用できない。22日は節目の13,500ポイント割り込んだものの翌営業日の25日13,500ポイントを回復した。本来は底値圏での「陰の陽はらみ」の上昇シグナルだが・・・
NASDAQ100のテクニカル観点では50日線を20日線がほぼデットクロスし、S&P500では200日線を100日線がデットクロスするなど中長期での下落トレンドの完成だ。
ただ、今回も下落幅が大きいため、ある程度の反発が予想される。その際にポジション整理を検討する価値は十分にある。
関連チャート

VXNは再度、40にタッチしました。再びボラティリティが高まっています。今後FOMCに向けて高止まりが懸念されます。
ドル円は本当に金利に相関しています。調べたところ、最近は0.9以上での強い相関関係にあります。
経済指標

本日の経済指標の結果は余り良くなかった。
新築の販売件数が鈍化し消費者信頼感指数が下落することで景気後退懸念が高まる中で、住宅価格指数も高止まりとなりインフレ懸念もプラスされる。スタグフレーションを連想させてしまいます。
耐久財(3年以上耐えられる物、自動車・航空機・パソコン・家電・家具)の企業での受注状況を表した経済指標で、設備投資が進むと上昇し景気向上と判断される。
全米主要10都市の一戸建て住宅の再販価格動向を示す指数。米国内での住宅価格動向を見る上で一般的な指数とされ、米国の個人消費動向に大きな影響を与えるため注目される。
米国民間研究所(コンファレンス・ボード)が毎月発表し、消費者心理をアンケートで調査し指数化した景気関連指標です。
5,000人もの消費者にたして現状や半年後の景況感についてアンケート(楽観・悲観を回答)を実施し、1985年を100としています。個人消費やGDPとの相関性が高く、対象数が多いため現状の景況感を測る上で信頼性が高い指標とされています。
※アメリカでは個人消費がGDPの約7割を占める。
米国内で1カ月に販売された新築住宅の件数を、米商務省が毎月下旬に公表する。景気動向の先行指標とされる米住宅関連指標の1つで、住宅の購入に伴って家具・家電などの耐久消費財が購入されることが多く、個人消費への波及効果が大きいため、景気動向の先行指標として市場関係者から注目されている。統計のタイミングの早さから、中古住宅販売件数より先行性が高い。
今後の展開及びアノマリー


4/25週は米のGDPの発表やPCDデフレーター等の重要な指標の発表があります。その他、個人消費はや信頼感指数等も発表があります。FRBの高官の発言はありません。
GDPとは国内総生産のことで、一定期間内に国内で新たに生み出されたモノやサービスの付加価値のこと。GDPには企業が国外で生産した付加価値は含まれない。GDPは国の経済力の目安とされ、前年同期や前期と比較し増減具合で、国内の景気変動や経済成長を推定しそれを「%」で示したものを経済成長率という。
新たに生産された付加価値は賃金や企業利益として分配され、それを元に家計や企業は消費や投資を行う。GDPは「生産」「分配(所得)」「支出」のどの観点からみても、原則として同じ値になり、これを「三面等価の原則」という。
個人消費の物価動向を示す指標。個人消費支出のデフレーターで、名目PCEを実質PCEで割ったものとなり、消費段階での物価上昇圧力を測る尺度として用いられる。
一般的に重要視する消費者物価指数(CPI)よりも調査対象が広いことで、より実際の物価動向を反映していると言われる。GDP構成比率の約7割が個人消費が占める米国では重要な指標。
価格変動の激しい食品とエネルギーを除いたものを「PCEコアデフレーター」と呼ぶ。
※PCE=個人消費支出
今週から本格化してきて、4/25週はいよいよGAFAM企業が出てきます。

今年はあまりアノマリーは参考にならないと思います。ウクライナ情勢や金融政策の方が株価に影響を与えると考えているためです。3月まではアノマリー通りになっていますが、4月は現在、惨敗中です。
個人的にはFOMCとメジャーSQが終わったころから悪材料の出尽くしとアノマリー最強の4月後半に向けて上昇すると思っています。
5月前後になるとウクライナ情勢悪化後の企業決算が出てきたり、5月のFOMCを念頭に置いた調整が入ってくると思います。ただ雇用統計はパスしましたが4月7日のFOMC議事録ではこけましたので、4月は強い上昇がないまま5月前後の大きな下落に突入する可能性もあります。
上昇が続いた場合は、CPIが5月中旬に発表がありますので、CPI発表を起点に5/20のSQに向けて利確(下落)が続くと考えています。
「Sell in May」の相場格言は今年は当てはまるのではないでしょうか?
過去を振り返ると5月のSQ、6月のメジャーSQに向けてどちらかでは下落する傾向がありそうです。
レバナス情報


トータルリターンが158位とかなりしょぼいです。

レバナスの3月時点での最大上昇率と最大下落率が更新されました。
3月はSQ後の大上昇により、下落率に記載されることはありませんでした。
今のところ、レバナスを1年保有していれば100%プラスリターンになることが証明されています。
2021年4月は14,000ポイント程でした。このまま行くと遂に1年保有してもマイナスがあり得る状況となります。為替ヘッジがなければ回避できたのですが・・・

それでは皆さん、レバナス握り締めて爆っていきましょう!