【米国株/shoumaru】(週次/2022-4-8)~週間ベースで大幅下落 来週、大注目CPIが運命を分ける!~

投資新着情報

4/4週は米国主要3指数が揃って下落となり、NASDAQ100は週間ベースで約5%の下げ幅となった。
4/4週最大の話題は何といっても6日発表のFOMC議事要旨(3月分)だろう。前日の5日に突如、ハト派で知られるブレイナードFRB理事が、5月のFOMCで大幅なバランスシート縮小開始を示唆したことで今後の金融政策に警戒感が高まった。FOMC議事録発表前に市場に織り込ませようとした意図も見られるが、市場は思った以上に反応した。
米10年国債利回りは、大きく上昇し2.7%を超える水準となった。逆にリセッションシグナルで知られている10年-2年の長短金利差逆転は一時的にせよ解消されている。

FOMC議事要旨内容

〇QT
FRBの資産圧縮(引き締め)を5月から開始。前回の月500億を大きく上回る月950億ドルを上限に行う
→3月のFOMCの発表時は「QTについての議論はされておらず、5月のFOMCで議論しそれ以降の開始」を示唆していた。
→前回のQT実施時は月100億ドルずつ行うとしたところNASDAQ100は23%も暴落した。
〇利上げ
3月に0.25%の利上げを行ったが、ウクライナ情勢悪化がなければ0.5%となっていた。
今後の利上げは、0.5%の利上げを1回もしくは複数回行う。
→利上げに関してははぼ織り込まれていたと考えられる。現在は5月と6月のFOMCでほぼ0.5%の利上げを織り込んでおり、7月に関しても債券投資家の半数は0.5%を織り込んでいる状態。

その他に4/4(月)のみ大きく上昇したきっかけとなったのが、テスラの好調な出荷台数が好感され5%超の上昇となったことに加え、テスラCEOがTwitterの株を大きく取得したことでTwitterの株価は27%超の上昇となった。

ギリギリのプラスとなった4/7(木)は投資の神様で知られるウォーレン・バフェット氏率いるバークシャ・ハサウェイの取得が明らかになったHPが14.75%高と急騰した。

4/11週は主要な経済指標である「消費者物価指数(CPI)」や「生産者物価指数(PPI)」の発表とともに休場である4/15にSQを迎える重要な週となる。
物価指数は昨年の3月位から大幅に上昇し始めてており、ウクライナ情勢悪化後の数値としても対前年比としては上昇幅が限られる。この消費者物価指数の8.4%の伸びはオイルショック以降で最大となります。

4月12日CPIの予想値
4月13日PPI予想値


個人的には、4月のSQ前後から再び上昇に転じたのちに4月の最終週位から軟調な推移となり、5月前後の企業決算やFOMCを受け5月半ばのSQ後から再び大きめの調整となることをメインシナリオとして考えています。

 shoumaru
shoumaru

ロシアのウクライナ侵攻が一刻も早く収束し、平和に戻るよう願っています。

今週の結果

レバナス基準価格とトータルリターン

左:レバナス 右:楽天レバナス

楽天レバナスはプラスリターンになった段階で、運用を辞める人が多そうな状態ですね。

NASDAQ100とその他の指数の値動き

・一週間

・年初来

NASDAQ100は再び大きな調整を迎えることとなった。
何度も挑戦中の15,200ポイントを超えることが出来ない。
弱気相場が続いている状態。

明らかにグロースよりもバリューに分が状態で、今後も暫く続くことが想定される。
ユーロ圏のダメージもかなり大きい。

年初来パフォーマンス

長期足チャート

大きな時間足で「大局」を認識することはとても重要です。
月足レベルで、2月と3月はデットクロスしていることは前提知識としてあった方が良いと思います。

50週線と一目均衡表の基準線が大きな抵抗となっています。
また大きな下落の終了で大きな意味をなす、週足でのMACDのゴールデンクロスはまだでておりません。

日足チャート

左:NASDAQ100 右:S&P500

NASDAQ100はフォボの節目である0.382を割り込み、RSIもRSIのミドルラインをと50を割り込みとても弱い状況となってきました。MACDは勿論、デットクロス形成中です。
プラス面としては、2月末から3月頭の戻り高値を割り込まなかったことと50日移動平均線がサポートの役目を果たしたこと。

S&P500はNASDAQ100と比較すると強い印象。20日移動平均線にサポートされ上値も比較的軽いと思います(※NASDAQ100と比較した場合)。RSIも50を切ってませんし。

来週の一旦の下の目途は、2月末から3月頭の戻り高値が集中してる14,200ポイントとフォボの0.5(半値戻し)と一目均衡表の基準線が重なる14,100ポイント付近です。上値が重いものの下値もサポートが複数あるので一気に下落していくことはテクニカル上は想定しにくいです。
ファンダメンタル的には大きく下落する要素があり、12日発表のCPIが予想を上回る値が出てきた場合は再度大きめの調整があるかもしれません。

関連チャート

上左:VXN 上右:米国債利回り 下左:原油 下右:ドル円


米10年国債利回りとドル円はどこまで行くのでしょうか。
ドルに関しては主要6通貨に対するドル指数が2年ぶりに大台でる100台に乗せました。円が弱いこともありますが、ドル自体も非常に強いです。資産の一部を米ドルに変換しておくだけでもかなり効果があると考えられます。
125円に再挑戦となりますが、どうでしょうか。長期的には130円程までは振れると考える人が増えてきました。
原油先物価格もここ1ヵ月では非常に低い状態で、テクニカル上は下落する可能性もありますが、明らかに今の世界情勢を鑑みれば今後も上昇する可能性が高いと思われます。

VXNは再び上昇基調となりました。再び30越えです。
ブレイナードFRB理事のタカ派的発言は凄まじいですね。米10年国債利回りは既に中立金利の2.5%を超えています。下記は米10年国債利回りの40年間の週足チャートです。かなり長い間、下落トレンドを継続しており、現在そのトレンドラインまで来ています。

経済指標

・月曜日

ほぼ予想通りの結果となった。ただし、2月のものなので重要視されないと考えられる。

耐久財受注

耐久財(3年以上耐えられる物、自動車・航空機・パソコン・家電・家具)の企業での受注状況を表した経済指標で、設備投資が進むと上昇し景気向上と判断される。

・火曜日

基本的には予想を下回る低調な結果となった。
ISM非製造業景況指数は、前回より上昇し良かったと報道される場面もあったが下落基調には変わりない。

PMI

PMI(Purchasing Manager’s Index:購買担当者景気指数)は、企業の購買担当者らの景況感を集計した景気指標のひとつです。国別や、製造業、サービス業ごとの集計も行われており、一般的に雇用統計などの統計よりも景気先行性があるとされ、株式等の運用担当者の注目度が高い指標の1つ。景気判断として一般に、PMIの数値が50を上回ると改善、50を下回ると悪化と判断されます。

ISM非製造業景況指数

ISM製造業景況感指数とは、全米供給管理協会(ISM)が公表しているアメリカの非製造業の景況感を示す指数のこと。300を超える製造業企業に対して「新規受注、生産、雇用、入荷状況、在庫」といった項目に関するアンケートを実施して、指数を算出。日本の日銀短観(短期経済観測調査)と同様に、直接企業へのアンケートを実施しているため、企業が実感している景況感を判断する意味でも重要で、しかも精度が高いとして知られている。数値が50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気後退と判断される。

ISM製造業景況指数とともに米国の景気先行指標として注目される。
・ ISM製造業景況指数 →毎月第一営業日発表
・ ISM非製造業景況指数→毎月第三営業日発表

・木曜日

結果の16.6万人は非常に強い結果で、人手不足であることも示唆している。
雇用統計で失業率が3.6%等と合わせても現在の雇用はとても強く、金融引き締めにまっしぐらと考えられる。

今後の展開及びアノマリー

4/11週は重要な経済指標が多いともに企業決算も本格化してきます。また15日は休場となりますので注意です。SQ日が休場なんですね。
最重要の経済指標は消費者物価指数(CPI)です。


7月についても0.5%の利上げが織り込まれつつある。

ただ今年はあまりアノマリーは参考にならないと思います。ウクライナ情勢や金融政策の方が株価に影響を与えると考えているためです。ただし、3月まではアノマリー通りになっていますね。
個人的にはFOMCとメジャーSQが終わったころから悪材料の出尽くしとアノマリー最強の4月に向けて上昇すると思っています。
3月分の経済指標、4月7日のFOMCの議事要旨(3月分)等の結果次第の部分がありますので注視する必要があります。4月12日のCPI発表があります。これらを乗り越えた場合は4月中旬から下旬までは上昇しやすいでしょう。
5月前後になるとウクライナ情勢悪化後の企業決算が出てきたり、5月のFOMCを念頭に置いた調整が入ってくると思います。ただ雇用統計はパスしましたが4月7日のFOMC議事録ではこけましたので、4月は強い上昇がないまま5月前後の大きな下落に突入する可能性もあります。

左:2008年NASDAQ100 右:2022年NASDAQ100

上記は2008年(リーマンショック時前)のNASDAQ100と2022年のNASDAQ100のチャート比較です。
ここ半年程(11月位から)の値動きがかなり似通っていると考えていて、今後も暫くこのチャート通りに進むと思っています。

レバナス情報

トータルリターンが158位とかなりしょぼいですが、先週は390位でしたので大幅アップです。

レバナスの3月時点での最大上昇率と最大下落率が更新されました。
3月はSQ後の大上昇により、下落率に記載されることはありませんでした。
今のところ、レバナスを1年保有していれば100%プラスリターンになることが証明されています。

 shoumaru
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それでは皆さん、レバナス握り締めて爆っていきましょう!

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