5日のNY株式相場はNASDAQ100を中心に大きな下落となった。6日のFOMC議事録発表前にハト派でしられるブレイナードFRB理事が、5月のFOMCで大幅なバランスシート縮小開始を示唆したことで今後の金融政策に警戒感が高まった。FOMC議事録発表前に市場に織り込ませようとした意図も見られるが、市場は思った以上に反応した。前日に1.9%の上昇を見せたNASDAQ100は、それ以上の2%強の下げ幅となった。特に半導体株が大きく下落し、3倍ETFで有名なSOXLは12%弱の下げ幅となった。
またロシアの非人道的行為に対する追加制裁を6日に発表するとしたことも投資家心理を悪化させた。欧州も大きく下落しているので、こちらの影響も大きそうです。

ロシアのウクライナ侵攻が一刻も早く収束し、平和に戻るよう願っています。
※当ブログでは、NASDAQ100(NASDAQ総合ではない)・ダウ平均・S&P500を米国主要3指数として扱います。

私はコア・サテライト戦略のコア資産としてポートフォリオの半分程を目安に 「レバナス」を運用していますので、NASDAQ100とレバナスを中心とした日記と情報発信をしています。
前日結果
レバナス基準価格とトータルリターン

NASDAQ100とその他の指数の比較

一日を通してほぼ下落し続けました。
前日の終り値が遥か高いところにあります。
※GoogleFinanceは前日終値からの変動を表し、ブログ内で表現している他の上昇率や下落率と異なる場合があります。
NASDAQ100とS&P500のセクター別ランキング

前日はテスラの上昇もあり1位だった一般消費財が再開とは・・・
難しいですね。
チャート分析
NASDAQ100 S&P500 比較チャート

前日大きく上昇し、節目の15,200ポイントに挑戦できるところに戻っていたので残念です。
5日の下落も大きいですが、相場の途中ですが6日の下落もかなり大きいです。節目と考えられる14,600ポイントをあっさりと抜けてきたことを鑑みても下落にある程度の勢いを感じます。
場合によってはレバナスは、久々に5%超の下落メールがくるかもしれません。
全てはFOMC議事要旨の内容次第だと思いますが、下げ幅が少なくなっていればまだ良いですが場合によってはある程度の下落は覚悟する必要があります。
希望的観測でフォボナッチの0.382や3月頭の戻り高値程でる14,100ポイントで止まれば御の字でしょう。RSIも節目の50に到達し、MACDもほぼ数日以内にデットクロスするでしょう。
関連チャート

VXNは再び上昇基調となりました。再び30越えです。
ブレイナードFRB理事のタカ派的発言は凄まじいですね。米10年国債利回りは既に中立金利の2.5%を超えています。下記は米10年国債利回りの40年間の週足チャートです。かなり長い間、下落トレンドを継続しており、現在そのトレンドラインまで来ています。

原油先物価格は、ゴールドや商品価格指数とともに三角持ち合いのようになっています。
ドル円は再びドル高傾向です。強く意識されている125円を突破するかが注目です。
経済指標

基本的には予想を下回る低調な結果となった。
ISM非製造業景況指数は、前回より上昇し良かったと報道される場面もあったが下落基調には変わりない。

PMI(Purchasing Manager’s Index:購買担当者景気指数)は、企業の購買担当者らの景況感を集計した景気指標のひとつです。国別や、製造業、サービス業ごとの集計も行われており、一般的に雇用統計などの統計よりも景気先行性があるとされ、株式等の運用担当者の注目度が高い指標の1つ。景気判断として一般に、PMIの数値が50を上回ると改善、50を下回ると悪化と判断されます。
ISM製造業景況感指数とは、全米供給管理協会(ISM)が公表しているアメリカの非製造業の景況感を示す指数のこと。300を超える製造業企業に対して「新規受注、生産、雇用、入荷状況、在庫」といった項目に関するアンケートを実施して、指数を算出。日本の日銀短観(短期経済観測調査)と同様に、直接企業へのアンケートを実施しているため、企業が実感している景況感を判断する意味でも重要で、しかも精度が高いとして知られている。数値が50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気後退と判断される。
ISM製造業景況指数とともに米国の景気先行指標として注目される。
・ ISM製造業景況指数 →毎月第一営業日発表
・ ISM非製造業景況指数→毎月第三営業日発表
今後の展開及びアノマリー

今週はFOよMC議事録が最重要イベント。内容によっては株価が再度調整に入る可能性がある。利上げに関してはある程度の強いものが織り込まれていますが、QTに関しての情報がどこまで出てくるのかが焦点です。


3月のアノマリーは強い月だといえる。ただ今年はあまりアノマリーは参考にならないと思います。ウクライナ情勢や金融政策の方が株価に影響を与えると考えているためです。
ただここ数日の値動きで進むと流石、3月となります。
ただ期待を込めて、FOMCとメジャーSQが終わったころから悪材料の出尽くしとアノマリー最強の4月に向けて上昇すると思っています。
3月分の経済指標、4月7日のFOMCの議事要旨(3月分)等の結果次第の部分がありますので注視する必要があります。これらを乗り越えた場合は4月中旬から下旬までは上昇しやすいでしょう。
5月前後になるとウクライナ情勢悪化後の企業決算が出てきたり、5月のFOMCを念頭に置いた調整が入ってくると思います。

左のチャートは2021年のNASDAQ100の日足になります。3月に入って底を打ち反発している様子は今年と似ていると考えています。
2021年もFOMCをきっかけに2番底を形成していますが、今年の5月FOMCはQTの情報や0.5%の利上げの可能性がありより顕著に動く可能性があると思います。2番底があるのかないのか、あるのであれば3月の底を切り上げるのか切り下げるのかも重要です。高値に関しては、切り上げる可能性は低いと考えます。
レバナス情報



それでは皆さん、レバナス握り締めて爆っていきましょう!