6日のNY株式相場は、NASDAQ100を筆頭に大きな続落となった。NASDAQ100は5日に引き続き2%超の下落となり、相場環境が数か月前に逆戻りしたように感じる。3月のFOMC時の発表後は、市場予想よりもハト的な内容であることで大きな反発をしてきたため、ある意味騙された格好だ。5日にハト派で知られるブレイナードFRB理事のタカ派発言により、幾分か下落が和らいだと話す人がいることには驚かされる。
米10年国債利回りは3年ぶりの水準となる2.65%まで上昇したことが、ハイテク株を中心に大きく下落させた要因となった。
〇QT
FRBの資産圧縮(引き締め)を5月から開始。前回を大きく上回る月950億ドルを上限に行う
→3月のFOMCの発表時は「QTについての議論はされておらず、5月のFOMCで議論しそれ以降の開始」を示唆していた。
→前回のQT実施時は月100億ドルずつ行うとしたところNASDAQ100は23%も暴落した。
〇利上げ
3月に0.25%の利上げを行ったが、ウクライナ情勢悪化がなければ0.5%となっていた。
今後の利上げは、0.5%の利上げを1回もしくは複数回行う。
→利上げに関してははぼ織り込まれていたと考えられる。現在は5月と6月のFOMCでほぼ0.5%の利上げを織り込んでおり、7月に関しても債券投資家の半数は0.5%を織り込んでいる状態。

上記赤いラインがFRBの資産残高!コロナショック以降に急増していることが分かります。
紫のQT部分で赤いラインが若干減っています。これで前回は23%の暴落です。

ロシアのウクライナ侵攻が一刻も早く収束し、平和に戻るよう願っています。
※当ブログでは、NASDAQ100(NASDAQ総合ではない)・ダウ平均・S&P500を米国主要3指数として扱います。

私はコア・サテライト戦略のコア資産としてポートフォリオの半分程を目安に 「レバナス」を運用していますので、NASDAQ100とレバナスを中心とした日記と情報発信をしています。
前日結果
レバナス基準価格とトータルリターン

2日でプラスリターンが半分になってしまった。
恐るべし。
NASDAQ100とその他の指数の比較

14,600ポイントを試す展開に何度かなったものの残念ながら下落。
下抜ける時はあっさり抜けたものの今後の大きなレジスタンスの1つとなりえる。
※GoogleFinanceは前日終値からの変動を表し、ブログ内で表現している他の上昇率や下落率と異なる場合があります。
NASDAQ100とS&P500のセクター別ランキング

チャート分析
NASDAQ100 S&P500 比較チャート

FOMC議事要旨の発表により下落基調に戻ったNASDAQ100。
7日の市場は現在、フォボナッチの0.382水準である14,380付近を試しているところです。ここを割り込むと、次は14,000ポイント~14,100ポイントがサポートラインの目安となります。
6日は出来高もここ最近では大きく、RSIも50割れのMACDもデットクロスと売り圧力がかなり強いと考えられます。
この他、パラボリックでの下落サイン、一目均衡表では雲の中、ボリンジャーバンドではミドルラインを割り込み厳しいでしょう。
12日にCPI発表があり、プラス要素が中々見つけられない状況です。

世界の株価を確認しても大きな市場は全てマイナスリターンとなっています。皮肉にもロシアだけプラスでしたが・・・
関連チャート

VXNは綺麗にトレンドラインで反発しました。再び危険水域の30を超えてきています。
米10年国債利回りも急上昇を続けています。
原油先物価格は、急落しました。IEA(国際エネルギー機関)が石油備蓄を再放出すると発表したためです。三角持ち合いを下抜けた可能性があります。このまま下がることを願いします。
原油在庫は積み増す結果となった。
ドル円も遂に天井圏に突入です。このまま反落することになるとダブルトップのようになり大きく下落する可能性もあります。政府も円安対策を何もしませんので、少々行き過ぎだと感じるレベルです。米金利の上昇が止まらないと限界突破する可能性もあります。

経済指標
4/6は特にありませんでした。
今後の展開及びアノマリー

今週はFOよMC議事録が最重要イベント。タカ派発言により株価が再度調整に入る可能性(既に入ってる?)がある。
今回のQTでは償還に焦点を当てており、売却については触れられていなかった。


ただ今年はあまりアノマリーは参考にならないと思います。ウクライナ情勢や金融政策の方が株価に影響を与えると考えているためです。
ただ期待を込めて、FOMCとメジャーSQが終わったころから悪材料の出尽くしとアノマリー最強の4月に向けて上昇すると思っています。
3月分の経済指標、4月7日のFOMCの議事要旨(3月分)等の結果次第の部分がありますので注視する必要があります。4月12日のCPI発表があります。これらを乗り越えた場合は4月中旬から下旬までは上昇しやすいでしょう。
5月前後になるとウクライナ情勢悪化後の企業決算が出てきたり、5月のFOMCを念頭に置いた調整が入ってくると思います。ただ雇用統計はパスしましたが4月7日のFOMC議事録ではこけましたので、4月は強い上昇がないまま5月前後の大きな下落に突入する可能性もあります。

左のチャートは2021年のNASDAQ100の日足になります。3月に入って底を打ち反発している様子は今年と似ていると考えています。
2021年もFOMCをきっかけに2番底を形成していますが、今年の5月FOMCはQTの情報や0.5%の利上げの可能性がありより顕著に動く可能性があると思います。2番底があるのかないのか、あるのであれば3月の底を切り上げるのか切り下げるのかも重要です。高値に関しては、切り上げる可能性は低いと考えます。
レバナス情報



それでは皆さん、レバナス握り締めて爆っていきましょう!