4日のNY株式相場は大幅な続伸となり、注目されていたFOMCを無事通過したと思われた。NASDAQ100は、約3.4%超の上昇となりほぼ1日の高値で取引を終えた。
ただ今回は一筋縄では行かない展開となりそうだ。翌日の5日の相場の途中の時点で、NASDAQ100は5%を超える下落となっている。私が昨日、今週までは様子見も1つの戦略として伝えたのはここにある。
過去を振り返っても大きなイベントで大きく動いた翌日に逆に大きく動くケースが多いからだ。今回は、短期的上昇を予想する人も多く安堵していた為にダメージも大きくなるかもしれない。
下は現地時間で5日のお昼ごろ。特に悪いニュースも確認出来ていないが、米10年国債利回りが急上昇し一時、3.1%を付けている。

利上げ幅は年末までに3%から3.25%が中央値の織り込み度合。
→年末までに2.5%の中立金利を目指す。
QTに関しては5月から開始する話もあったが6月からと考えられる。規模は最大で月950億ドル。
→8兆9000億ドルのバランスシートについては、6月1日から縮小を開始。
米国債を月300億ドル、MBSを月175億ドル規模で縮小し、その後3ヵ月かけて600億ドルと350億ドルの合計950億ドルにする。
米10年国債利回りは既に節目の3%を超えている状態のため、マーケットへの影響は少ない。
今回はQTの今後の見通しがある程度立ったこと、6月利上げ幅が0.75%ではない可能性が高いことを好感し上昇した。また、米の今後の景気に関しても腰折れは考えていないとも発言している。
市場予測と比較するとハト派的にも受け止められるが、過去の例から見ると前例のない引き締めであることは忘れてはいけない。
5月
・利上げ 0.5%
→予定通り0.5%
6月
・利上げ 0.75%
→現在は0.75%の利上げ幅を考えていない。今後数回は、0.5%の利上げを行う。

ロシアのウクライナ侵攻が一刻も早く収束し、平和に戻るよう願っています。
※当ブログでは、NASDAQ100(NASDAQ総合ではない)・ダウ平均・S&P500を米国主要3指数として扱います。

私はコア・サテライト戦略のコア資産としてポートフォリオの半分程を目安に 「レバナス」を運用していますので、NASDAQ100とレバナスを中心とした日記と情報発信をしています。
前日結果
レバナス基準価格とトータルリターン
GW明けの発表をお待ち下さい。
何とかプラスになること願っています。
期待しましたが、残念です。
NASDAQ100とその他の指数の比較

※GoogleFinanceは前日終値からの変動を表し、ブログ内で表現している他の上昇率や下落率と異なる場合があります。
NASDAQ100とS&P500のセクター別ランキング

チャート分析
NASDAQ100 S&P500 比較チャート

ベアマーケットを象徴するような変動幅です。指数が毎日これだけ変動することが異常でしょう。
思ったより手前の13,500ポイントが意識され、5日の途中時点で大幅下落です。
MACDもゴールデンクロスしかけています。再度の騙しになってしまうのか。
これで今後の動きが読みにくくなりました。多くの個人投資家が短期的上昇をメインシナリオとしていたため、崩れる可能性もあります。株はギャンブルではないので、しっかり方向性が出るまで様子見も1つの手段だと考えます。
関連チャート

VXNも4日に下げたものが再度、急上昇。
理由が分かりませんが、米10年国債利回りが急上昇しています。
OPECプラスは、今後も緩やかに増産する考えを出しました。
ドル円も130円にお帰りなさい。
経済指標

今後の展開及びアノマリー



上記は今後の利上げ予想です。
5月の利上げは0.5%をほぼ100%で織り込んでいるため、利上げのことでの暴落はなさそうです。ただ、0.5%の利上げやまして0.75%の利上げ、連続でダブル利上げ等は異例のことですので市場の反応には注意です。
焦点はQTのについてでしょう。6月から毎月950億ドルの資産圧縮を示唆していました。

今年はあまりアノマリーは参考にならないと思います。最強の月である4月のアノマリーと私の予想が見事に覆されました。5月はFOMCや雇用統計、CPIの発表が相場を大きく動かく可能性があり注意が必要です。最近は膠着しているウクライナ情勢も5月9日にロシアが動く可能性や更なる制裁に欧州が動いています。
「Sell in May」の相場格言は今年は当てはまるのではないでしょうか?
過去を振り返ると5月のSQ、6月のメジャーSQに向けてどちらかでは下落する傾向がありそうです。短期的上昇があっても14,200ポイントや15,200ポイントを抜けることが出来ずに過去の傾向通り、5月か6月の半ばに向けてきつめの調整があると考えます。
レバナス情報



上記はレバナスの資金流出入額ですが、1月・2月・3月と上昇しています。
4月ではないので、3月の急上昇に慌てて突っ込んだのでしょうか?昨年も3月は増えていますので、年度末等が関係するのでしょうか。
ベア型ETFが上位に食い込んでいます。

それでは皆さん、レバナス握り締めて爆っていきましょう!